14/100 Yさん・深夜、不動産物件に一目ぼれ。祖師ヶ谷大蔵で新生活を送ることになり、リア充を満喫中。(上)

Yさん

2021.9.19 @ 祖師谷公園

こんにちは、チトソシです。

祖師ヶ谷大蔵に2021年5月に引っ越してきたというYさんからインタビューの応募をいただきました。引っ越してきたばかりなのでインタビューよりも実は祖師ヶ谷大蔵の一人で入れるような飲み屋さん情報などを教えてほしいということだったので、祖師ヶ谷大蔵の商店街を練り歩きながら、ここはこんなお店です、あそこは一人で入りやすいですよという感じで紹介し後に、インタビューさせていただくことにしました。

 祖師ヶ谷大蔵にある商店街って実はけっこう長いんです。祖師ヶ谷大蔵駅から塚戸周辺までは約2km。自転車で回ることになりました。せっかく自転車があるので、商店街だけではもったいない。そう思って「どこか行ってみたい場所ありますか?」と聞くと「祖師谷公園です」との答えでした。

 まだセミの声が当たり前のように鳴り響く9月下旬。祖師谷公園への道をサイクリングしながら、彼女は言うわけです。

 「引っ越ししたてのころ、狛江から歩いてニトリにいったんですよ。棚とか買いに。帰り、荷物を持って祖師ヶ谷大蔵までgoogle MAP見たら帰れそうなので、歩いたら、もう成城学園前近くの世田谷通りがもう。ここ?世田谷だよね?って確認したくなるほどに道が暗くて驚きました」って。

 たしかに、喜多見を抜けて、野川をまたぎ、OKストアまでに道はとても寂しい。雨で、夜だったりすると、歩いているだけで人生について考えてしまうような場所です。世田谷にもこんな場所があるんだと何度通っても思いますよね。

 2021年5月までYさんが住んでいたのは同じ世田谷区。同じ区内なのに、これだけ環境が違うことに驚いた彼女は、祖師ヶ谷大蔵に住むようになって、「ああ、この町の人たちはしっかりと生きているだな」とか「これは昔から続く当たり前のことなんだ」と気づいたり、影響されたりと、生活がどんどんいい方向に変わっていったそうです。町には力があります。それを敏感に感じ取り、自分のものにしていくYさん。MAPアプリで位置関係を見て、いけそうだなと行動に移す彼女と話して、ものの5分で、このインタビューは楽しいものになるだろうな、そんな予感に包まれました。

 ではでは、Yさんのインタビュー、はじまり、はじまりです。

― 祖師ヶ谷大蔵にこの5月に引っ越してきたんですよね。仕事関係ですか?

 いえ、たまたまです。

 朝方まで眠れなくて。スマホを見ていたときに不動産物件が出てきて、めちゃくちゃ気に入ったんです。日当たりもいいし。古いおウチを探していただのですが、そこが古くて内装はきれいにしていて、理想的だったんですよ。家賃も今住んでいるところとほぼ変わらなくて。これはヤバ!って思いました。

 不動産の管理会社の営業が9時からだったんです。その時間まで起きていて、9時になって速攻電話したら、たまたま担当の方が電話に出たんです。

「よかったら、今日観にいらっしゃいませんか?」と言ってくれて、すぐ埋まってしまうかもしれないし、ということだったので……。普段だったら、躊躇すると思うのですが、そのときはなんか違ったんですよね。これっていっとけ!かなと思って、平日だったんですけど、仕事を途中で抜けて、見に行きました(笑)。

 その場でもう申し込みますと話を進めましたね。とんとん拍子に話が運び、1か月くらいで引っ越しましたね。

 引っ越す前までは小田急線の梅ヶ丘駅から西に憧れがあったんです。電車に乗っているときに見える風景がものすごくよくて。だから、祖師ヶ谷大蔵の物件を見に行った時には「ここだな」と決めましたね。

― 仕事では梅ヶ丘から西へはなかなか行かなかったんですよね。遊びで訪れたときに見ていたのですか?

 昔、勤めていた会社の倉庫が相模大野方面にありまして、年に何回か会社のみんなで訪れていたんです。そのときに車窓を見ていましたね。

 今ってなかなか高架内に駅ってないと思うのですが、それもよくって。大昔に、祖師ヶ谷大蔵に遊びに来ているのですが、駅のホームがずーーーーっとまっすぐになっている風景がすごく素敵♪って思いましたね。そのときの祖師谷についての(町並みとかの)思い出は一切ないんですけど、駅はものすごく覚えています。

 経堂はたまに飲みにいくことがありましたが、経堂から先はほとんど行ったことがなくて興味があったんです。訪れたことがほとんどない町だけど、決めていいんじゃないかなと。直感ですね。めちゃめちゃいい物件でした。

― 眠れなかったわけですよね。眠れないときに、よく不動産物件を見ていたのですか?

 いいえ、スマホで何かの記事を読んでいたと思うのですが、たまたま広告で不動産物件が表示されて、それをタップして、不動産を見始めたのだと思います。そしたら今住んでいるおウチが出てきて。ほんとうに、たまたまなんです。探していたわけではなくて、なんとなく見ていたら……という感じですね。

 前のウチが9年くらい住んでいて、すごく長かったんです。東京来てからずっと住んでいた場所でした。狭かったのでずっと引っ越したくて。窓が少ないウチだったので、9年分の悪い気が溜まっているような気がしましたね。ずっと悩んで居たら、住んでいるウチと真逆な(素敵な環境な)おウチが出てきたんです。家賃は変わらずに、これは引っ越しだと思いました。

 実際引っ越してよかったことが多いので、そうゆう(めぐり合わせのようなもの)のもあるかなと思います。


― ご出身はどちらですか?

兵庫です。

― 大学から東京ですか?

 いや、転職で東京に出てきました。20代の後半に。東京に出てきたのは「ノリ」です。ノリで出てきたばっかりにお金があまりない状況で住む家を決めたので、引っ越したいなぁと思い続ける(満足できない、不満のある)物件だったのかもしれません。

 遊ぶのに楽しすぎて貯金もほんとにちょっとずつしかできませんでしたし。引っ越すこと自体のハードルが高かったです。タイミングでいくしかないかなーと思っていたら、9年目の今年に引っ越しすることになりました。すべての条件にあうおウチが見つかってしまったので、ついに出会ってしまったか、ついに来たかという感じです。

― 抵抗なく新しい環境に飛びこむ方なのですね

 いや、そんなことはありませんね。今回は家を決めて契約が成立したときに、一瞬気持ちがぐわぁと盛り上がったのですが、だれも知らない町に住むのが初めてと気がついたとたんに、めっちゃ無理かもとおびえました。東京に来るときは友達もいたし、弟も近くに住んでいたので何も考えなかったのですが、誰も知らない町に引っ越すということは誰しもしていることなのに、それが初体験ということで不安になりましたね。1週間ぐらい悩みました(笑)。引っ越していいのか?ってね。ただ、もう町は変わるけれど、家の中は安全かと思うことで心を落ち着かせました。

 それよりもお金を使って今よりも心地よくするというご褒美として考えようと思いました。とは言いながら、めちゃくちゃ不安でしたね。知り合いがいない町というのは。

― でも知り合いがいない町だからこそできることってありますよね

ということにやっと気がつきましたね。なんだ、みんなそれをやっているんだと思いました。だったら自分でいろんなお店に行ってみればいいじゃないかな?と思っていたら、なかなか緊急事態宣言が解除されずに飲みに行くことができず。。。悶々としていましたね。飲みに行けないので、植木をいじったり。そうゆう生活も面白いなと知れたので、トータルでプラスですね。

― 緊急事態宣言が解除させたら、いろんなお店に飲みに行こう!って感じですよね

 まぁ、そうなのですが、だた、どこでもいいというわけではなくて。どうゆうお店なのか全然わからないので、ここなら一人で行けそうだなとか、ここは雰囲気違いそうだとかが分からないので、どうしたら自分が求めているお店を見つけることができるのかわからないんですよね。前住んでいた街でも、訪れて合う、合わないとかありましたし。

 最初は友達と行くことが多かったですね。祖師ヶ谷大蔵は友達もいないので、一人で行くか、友達をわざわざ呼び寄せていくしかないので、結構ハードルは上がってしまっているのですよ。そこをどうやって乗り越えていこうかなと考えるのが、緊急事態宣言解除までの楽しみなことです。

― 飲み屋さんってテイクアウトをやっていますけど、テイクアウトではお店の雰囲気はわかりませんよね。

そうですね。それにテイクアウトするなら(一人暮らしなので自宅で)作っちゃうことが多いですね。友達がいればテイクアウトすることもありますが、一人なら、テイクアウト先を選んでいる間に料理を作ってしまった方が早いというのがありますね。変なところ腰が重いんですよ。

― そうですよね。全部、全部フットワークが軽いわけではありませんよね。


と、Yさんのお話はいったんここまで。続きはこちらです!

次回は祖師ヶ谷大蔵で生活するようになって「Yさんが影響を受けた町の力」とか、コロナ禍で彼女が考えたことなどを掘り下げていきます。いやぁ、いい話がボロボロ出てきますよ♪ お楽しみに!

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