千歳船橋周辺の社員寮がまたひとつなくなりましたね。激安焼肉店、あみやき亭の隣にあった「住友千歳寮」が閉鎖されて、先日更地になっていました。
建築構造のお知らせによると
2024年2月に共同住宅が完成予定。以前は5階建てだったので+2階の7階建てになるそうです。
やっぱり人間関係のめんどくささから寮に入りたがらない若者が増え、空室が目立ち、不動産部門が「もう寮はいらねぇんじゃない?いっそ、賃貸マンションにして賃料収入を得て稼働させましょう」ってことになったんでしょうかね?
ほら、同じく環八沿いにあるガーデニエール砧のように。三井不動産が管理する賃貸マンションで賃料は13~21万円程度。駅からは離れていますが快適な住環境が作られています。無印良品はあるし、サミットはあるし、環八に面していて東名高速にも出やすい。ここも昔は寮でした。
寮に入る人が減る
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建物がもったいない
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不動産として活用しよう
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土地、建物を所有しつつ資産価値を高める
↓
賃貸マンション
という流れになるんでしょうかね。
でもそれだけじゃなさそうです。賃貸マンションにするメリットについて考えてみました。
社員寮のリニューアル
社員寮に入らなかった人たちがほかの不動産に家賃を払うようになるのは企業しては損失です。それであれば新しくした賃貸マンションに、住宅補助を使って住んでもらった方がグループ企業の不動産部門としてはとても助かるわけです。だから、老朽化もしたことだし、もしかしたら社員以外の居住者も増えるかもしれない、という社員寮の新しい運営方式なのかもしれませんね。
新住宅の広告機能として利用
最新鋭とまでは言いませんが、ある程度新しいデザイン、新しい住宅スタイルを採用して立て直されます。それを不動産部門は「広告」として使えますね。弊社はこういったスタイルのマンションを建設でき、運営しているという広告です。マンションが老朽化して悩んでいるオーナーは日本中に星の数ほどいます。彼らに「リニューアル」のサンプルとして提案していくのではないかと思います。
と、ここまではまじめな話です。これ以降、ご紹介するのはちょっと砕けた話です。
住友といえば「テラスモール」ですよね。湘南のテラスモールは誰しも一度は訪れたいショッピングパラダイスです。もしかしたら、世田谷でも「テラスモール千歳船橋」計画がこの地で持ち上がったかもしれません。環八沿いでショッピング。渋滞の小休止にお買い物やカフェで一休み。これもはもうパラダイスとしか言いようがない。でも、なぜかこの計画は頓挫してしまったのです。
それは・・・
それは寮長の千歳船橋への思い入れの大きさゆえ、商業施設にだけはしてほしくないという反対にあったんだと思います。
寮長はこの地で生まれました。まだ高架になる前の小田急線を見ながら大きくなったんです。目の前を走る電車をみながら「小田急線」という単語が初めて発した言葉だったかもしれません。近くの希望が丘小学校で大きくなり、社会人になり、住友に就職。定年間近に千歳寮の寮長に就任します。千歳船橋の駅を降り、昔懐かしい道を歩きながら千歳寮を目指す。目の前にある弁天公園の滑り台を見上げて子どもころの自分を、自分たちの子どもたちが滑った姿を脳裏に描いたかもしれません。そして、千歳寮の門をくぐる。自然とこぼれる「ただいま」の言葉。
それから数年して寮は閉鎖されました。寮の跡地をどのように活用するか、ある程度決まったときに彼は会議室に呼ばれるわけです。商業施設になると告げられた彼は静かに静かに語り始めました。この地がいかに生活しやすく、いかに子育てに向いているか、己の思い出とともに。
・・・・・ということがあったかどうかはまったくもってわかりませんが、そんな寮長がいたらお話したいですね。
あー、新しいマンションに引っ越ししたい。
引っ越しするにも
まずは無駄な家具家電を買い取ってもらわなくちゃ、ですね。
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