ミルデリスさんのラスク、すげーっす

もうタイトルで全てを話しているようなものなのですが、祖師ヶ谷大蔵にあるパン屋「ミルデリス」さんのラスクがものすごいのでご紹介します。

なにがすごいって、味の組み合わせです。

入ってすぐ左側に可愛らしい棚がありまして、ラスクが並んでます。種類は5〜7種くらい? 結構あるなーという印象です。

よく見るラスクってシンプルな「シュガー」とか「ブラウンシュガー」とかが多いですよね。あー、どっちの砂糖を使ってるんだ、ブラウンシュガーの方が体にいいのかなぁって思うくらいです。

でも、ミルデリスさんは違います。

コーヒー?くるみ?2つの組み合わせ?

え?こっちはこの味とその味を組み合わせるわけ?
え?そっちは??

と目線が次第にときめいて、棚を全て見るころにはもう心が踊ってます。ぴょんぴょんです。

パンを買いに来て、前のお客さんがいるので時間つぶしのために左側を見ただけなのに、なに、この心の掴まれ具合。もう、ひとつだけラスクを買ってみる?でもさ、こっちも惹かれない?いっそ2つ買っちゃわない?と心の中で欲望と理性が綱引きを始めています。少し欲望が優勢だなぁ。

それでもなんとか理性さんが形勢逆転して一つだけラスクを手に取って、正面のカウンターに挑みます。ちょっと惚けてるんです。それは、ラスクをどれにするかかなり悩んだから笑。

えっと、パンね。パンを買いに来たんだった。で、なににしようかな。あー、頭が回らない。。。

そんな状態です。
と、なるとどうなるか。

目についた美味しそうなパンを知らずうちに指差してしまう。あー、これは困った。うーん、これも美味しそう、これも!となってしまって気がついたら4桁の会計になっている。むむ。軽くやってしまった。

しょうがない。だって美味しそうだったんだから。そんな言葉で自分を許します。しょうがない、美味しいものを買ってしまうことは罪でもなんでもありませんしね。ちょっと運動して、ちょっと仕事を頑張れば、神様も許してくれるさ。

という心の駆け引きをしながら帰宅。

早速、ラスクを開けました。
一口サイズがもう、心にくい。
赤ワインとの相性がいいだろうなぁと食べる前から確信します。

あっ、買ってきたのは
コーヒーとくるみのラスクです。確か500円前後だったような、たぶん460円だったような。

一口食べると甘さ控えめなコーヒーがふぁっと鼻腔に広がります。表面のコーティングはたっぷり目で歯応えありの感じ。これもいいですね。くるみはパウダーにしてあるのか、風味は感じますが、ごろっとしたくるみは見つけられませんでした。もしかしたら、くるみパンでラスクを作っているのかもしれません。

くるみはどこにいるの?って探す暇もなく、次から次へと口に放り込んでしまいました。せんべいに似ている食感と、ファっと薫るコーヒーがたまらないラスクです。

ラスクってこんなにも世界を広げてくれるだ。こんな世界もあるんだ。そんな思いに包まれました。すげー!!!ってはっちゃけるような気持ちではなく、感動して流す涙が肌にじわっと馴染んでいくような。青空を寝っ転がりながら見ていたら、あの曇ってくじらに似てるねって隣に寝転ぶ息子に言われるような。

静かに喜びが広がっていく感じ。そうなんだ、こんな世界もあるんだなぁと静かに受け入れていく快感とでも言いますか。

あぁ、次はどのラスクを食べようかなぁ。ラスクの上にあったコンフィチュールも綺麗だったなぁ。あの可愛らしいクロワッサンに付けて食べたいなぁ。そんな食欲に、溺れました。またいこっと。

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