歩活してみませんか?

歩道橋って使います?
あんまり使いませんか?
それとも使いますか?

ボクはよく使います。
考え事をしていたり、飲んで帰ってきたときにフラフラと登っては写真を撮ってみたり。

まぁ、高いところが好きなのはなんとかといいますが、登りたくなる。何が見えるんだろうとか、どんな空気が流れているんだろうとか。上は少し涼しいのではないかとか。そんなこと。

景色が違うのも歩道橋が好きなポイントなんですけれど、実は1人になれるっていうところが好きだったりもします。

あまり使う人がいない歩道橋に登って手すりにもたれて時間を過ごす。どのくらいだろう、1時間くらい過ごすこともあります。

もう小学生になった息子がいるのですが、彼と休日遊ぶとき、歩道橋で何時間も過ごすことがありました。それこそまだ3歳くらいの話ですが。

階段を一生懸命に登り、頂上についた時の達成感。彼の嬉しそうな顔。今でも忘れません。よく行ったのは環八と城山通りが交差する砧2の交差点にある歩道橋です。秋になると銀杏がきれいな、あの交差点です。

あの歩道橋は子どもにとって、ものすごくスペシャルな景色が見えるんです。それは。。。。

ロマンスカー。

小田急線の高架と同じくらいの高さまで登ることができるので、子どもの目でロマンスカーが来ることがわかって、何にも邪魔されることなく、屋外でそのきれいな車体を見ることができる。

ほかの通行人の邪魔にならないように、一番上の階段に座って、その列車が来るのを待つんです。もう、楽しくてしょうがない。何本も見る、そして次を待つ。もう1時間も見てるから親は飽きちゃって、もう次で終わりだよ?なんていう。で、そのロマンスカーがやってきて、通り過ぎる。

「もう一本待つ」

と息子は静かにいいました。しょうがないから次の一本だけだよ?と待つ。

真夏は暑くて大変だったけど、秋になると過ごしやすくてよく待ちました。懐かしい。次は何色のロマンスカーが来るかなぁ、なんて言われたら待つしかないじゃないですか。夏はよく日焼けしたなぁ。もう一緒に階段に座ってロマンスカーを待つことは無くなってしまって、彼はゲームの世界の方が心地よいようですが。自転車で通るとき、ふと、そのことを父は思い出したりします。懐かしいなぁって。




歩道橋って東京都に900本くらいあるそうです。そこには近くに住んでいる人たちのエピソードがいくつもあるんですよね。老朽化と、使う人が減ったことで撤去される歩道橋が増えています。だから、迷ったときはなるべく使うようにしています。

東京都建設局という部署が管轄しているのですが、ここは撤去するか?どうするか?と悩んでいるときに車で近くを通ることがあるかも知れない。そんなときに、ボクが登っていたら。。。使う人がいるから撤去は見送りだ!ってなるかもしれないし。まぁ、何がどうなるかはまったく予想がつかないので、そんなこともあるかなぁと時間があって、登ろうか迷ったときは登るようにしています。そして、時間があればぼーっとしたり、読書したりもする。

なかなかいい場所です。皆さんも歩道橋活動、略して歩活してみませんか?

※写真は砧2の歩道橋ではなく、もう少し北にある自転車が登れる歩道橋です。それにしても世田谷にはバラエティ豊かなデザインの歩道橋が多い。タモリさん、そのうち来るんじゃないかなぁ。なーんてね。

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