砧大根公園

昨日、インタビューにご協力いただいた方と話しているときに、「チトソシ」好きなんですよねー、あの、「ゆるさ」といわれまして、とてもうれしかったです。地元民だけがわかる場所の紹介とかたまらないとも。そんな言葉を活力にして今日もせっせと作っていきますね。

今日ご紹介するのもゆるい名前(とかいうとえらい方に怒られちゃうと思いますが)の公園、「砧大根公園」です。

公園内に入りますと、どでかい大根のモニュメントがドン!とある公園です。通り沿いにある公園、というわけでもなく、自転車で通りすぎて、「なんじゃ!あの大根!」なんて思いながら、そのときは急いで通過するしかなく。夜になって、なんだあの大根は・・・と思い出させる強力な力を持つモニュメントです。

週末に子どもを連れて行ってみよう!ってなるものの、「あれ? たぶん、このあたりだったんだけどな。あれー?」となるお父さんは多くいらっしゃるので、冒頭にMAPを張り付けておきました。父親の威厳は育てずらく、そして崩れやすいものなので。

なんで大根?って思いますよね。その答えは大根にかいてありました。

それによると。

古くから当地区内には農地が多く存在し四季を通じいろいろな農作物が栽培されて来ました。此の度当地区画整理事業の完成に当たり、野菜の一つである大根を形どった竣工記念碑を公園内に設置し後世に残すことにしました。

(パネルより)

と書かれています。大根がこのあたりの名物だからじゃないかとひそかに思っていたのですが、どうもそうではないようですね。たぶん、何人かで野菜のモニュメントを作ろうってことにまとまったんだと思いますよ。

どうする?どうする?やっぱ、トマトだべかね?
いやいやー、トマトは悪魔の食べ物っていわれたいわくつきの野菜だべー。
なら、どうすっぺよー。おらんちのキャベツがうまくいったんだよー、それをモニュメントにさ、してくれないか?
キャベツはほら、つま恋があるから負けちゃうべー
ほら、農大さんの大根使った応援歌があっからー、それにあやかっちゃうってのはどうだかねー。
いやいやー、あの大根はここの大根をつかったわけじゃねぇんだよー。1951年に渋谷で初演した「青山ほとり」っていう名前で、黒の学ランに白の大根と緑の葉っぱがはえるからって始まったものなんだってさー。

っていう感じでどの野菜にするかはなかなか決まらずに。農作業があって、遅れてやってきた一番のお偉いさんが、収穫した大根を持ってきて「どうかしたか?」って感じでみんなに大根渡しながら、「今年の大根はほんとに出来がいいのよ」とにっこりと笑ったから、大根に決まったとかなんとか

まぁ、すべてはフィクションというか、私の想像ですが、

いいたいのは「大根じゃない可能性があった」ということですね。たぶん、子ども用の遊具にしたかったんだよね、だから乗りやすい大根にしたんだろうな、ということに落ち着きました。そうそう、先ほどのフィクション会話、農大の大根踊りの話は本当です。初演は渋谷だったんだなーと思いました。

で、その大根。ぐるりと回ってみると、先っぽにこんなかわいらしいフォルムにまとめらています。まさに職人の遊び心。思わず写真を撮り、触ってしまいました。好きです、こうゆうの。

ちょこんと出てるんです。好き好き、大好き、こうゆうの。

さすがに乗っかってみよう!とは思わなかったんですよね。なんか、子どもの聖域というか。そこに大人が乗るのはいけないような気がしてしまって。でも、いいですよね、今度訪れたときは乗ってみようと思います。ここからしか見えない景色もあるだろうし。

・・・そんなときに限って、遠くから妻に見られていたりするんだろうな。帰って寝るときに、ちくりと刺される。「ねぇ、子どもの遊具にのったりしてないよね」って。ちくりと。夫の威厳なんて、唐の昔に欠落しているので気にしませんが、恥ずかしいのは恥ずかしいよねー。登った際は遠くに目を凝らして知り合いがいないかしっかりと確認しておきます。ではではまたー!

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

目次
閉じる