小説でパンを紹介します

冬号から連載「パンばな」がスタートします。

ちょっとだけ本文をご紹介しますね。

——————————————
今朝、喧嘩してしまった。

些細なことなんだけど、ムキになってしまった。それがいけなかったんだろうな。わかっているんだけどね……。

だから、何も食べずに家を出た。駅までの道。焼きたてのパンが並ぶお店を通り過ぎた。香りに連れられて来た道を引き返す。

朝からケンカして、疲れたからだろうか。甘いものに手が伸びた。こしあんとつぶあんのアンパン。真ん中から割れて二つのアンを楽しめる。今日はどちらから食べようか。そんな小さな悩みにニンマリしてしまう。

妻はつぶあんが嫌いだ。アンパンはもちろん、饅頭、あんまんだってどちらのアン?と聞いてくる。結婚前から何度も聞かれた私は、今ではアンコが入っているとわかると、どちらなのか確認する癖が付いている。幸せな癖だ。

——————————————

という感じです。
あっ、こういうことあるかも!っていうお話の中で、
素敵なパンを紹介していく新企画です。

冬号をお楽しみに~。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

目次
閉じる