学ぶということvol.3

こんにちは。学ぶこととか、中学受験とか、子どもの学習とか、親御さんのこととかまとめていくページです。

前回までは

vol.1で中学受験の現状などを
vol.2で実は試されているのは親なのかもしれないですね という内容でした。

今回は千歳船橋にある学習塾「共育学舎BCI」の小杉先生に学習についていろいろなことをうかがいました。人生を豊かにしていく土台となる「学び」についてどのように考えていけばいいのか参考にしていただけると嬉しいです。

共育学舎BCIは高校受験対策が中心なのですが、考え方は中学受験の参考にもなるものでした。内容が濃すぎるので何回かに分けてお送りします。今回は「受験」についてどのように共育学舎BCIではとらえているのかご紹介します。今回から対話形式でまとめます。



共育学舎BCIさんでは受験生に対してどのように接しているんですか?

高校受験は中学受験と違って進学するのであれば誰しも受けなければならないものなんですよね。一番大切にしていることは

目次

子どもたちが何をやりたいのか

ということです。それを具体的にして学校を選ばないと「高校に行ってもただ高校生活を送る、その流れのままみんなが大学に行くので進学する」ということになります。ですので、受験生に1年間「何をしたいんですか?」と問い続けることが高校受験の始まりですね。

はじめはぼんやりとしているものを明確にしていきます。例えば料理がしたいとなったら、料理とどのように接する学校に行きたいのか、その学校にいくにはどのような勉強をすればいいのかと、受験生が実現したいことに向かって具体的にしていきます。

中学生のお子さんに「いずれやりたいことは何?」という問いかけから始まり、そのぼんやりとしたものから、やりたいことを削り出していく。その目的地に向けて、こういったやり方がある、こんなやり方もあると方法・道筋を示していくことで最終的に「この学校はどう?」と提案していくということでしょうか?

大手さんですと合格実績が大切なので、成績のいい受験生は実績を上げるために塾が受験料を支払って受験してもらうということもあると聞きます。でも共育学舎BCIはそんなことはしていませんし(合格実績で勝負はしていません)、具体的にこの学校がいいじゃない?と紹介することもありません。紹介した学校に進学して「こうじゃなかった」と思われるのもお互いに困ります。彼らの人生を背負うことはできませんし、人生を歩んでいくのは彼らです。ですので、ボクは「こうゆう学校だったら、(あなたが思っていることを)できることが多いんじゃない?」と話すようにしています。そのうえで、受験生に学校見学へ行ってもらって、雰囲気を見て合いそうであれば入学に向けて頑張ろうとサポートするようにしています。



親御さんがやってほしいことと、受験生がやりたいことがずれていた場合はどうしているんですか? 受験生のやりたいことが大切なのですが、いかに親御さんの意向を変えていくのですか?

ボクはあまり親御さんの意向を聞くことはありません。ここに通っている方々は受験生(お子さん)のやりたいことを尊重する親御さんしかいません。見学にいらしたときに「違うな」と思う親御さんは共育学舎BCIに通うことはありませんし、お話を伺っていてボクが「違うな」と思った親御さんには「ほかの塾がいいと思います」とお話するようにしています。お互い考えにズレがありますと、しこりとなってしまいますし、しこりを持ちながら通うのも時間とお金の無駄ですので、そうするようにしています。

このテーマは教育関係者と時々話すのですが、他の塾をおすすめする親御さんを見るに、我が子の進学をブランドバックと同じように考えているのかな?と思うことがあります。これはあくまでもボクの考えですが、偏差値が高いから、有名難関校だからと受験させたいと思っている親御さんは実際には学校の中身までは見ていないことが多いです。ルイ・ヴィトンとかプラダとか名前でものを選んでいて、中身はあまり見てない。じゃあ、その根底に何があるのか考えると親御さんご自身に「自信がない」のではないかと思います。自信がないからこそ、ブランドで着飾った自分を出して、世間には「私はこうゆう人間です、子どもが偏差値が高い学校に行っている親です、有名校に通わせている親です」とアピールしているんだと思います。

それに加えて、親御さんの世代の有名校が現在も有名校であるということもなくなっています。たとえば「国士館高校」。20年前くらいは”やんちゃな”男の子が通う学校だったんですが、近年かなりスポーツに力を入れて(高校野球の選抜に選ばれたり、サッカーでは全国高校選手権に出場したり)かなり変わってきています。ボクが個人的に興味を持っている武蔵野千代田(武蔵野大学付属千代田高等学校)があるのですが、もともと女子高だったのですが、校長先生が変わりまして共学になりました。そこで新しい価値を生み出しつつある学校があるということも知ってほしいですね。



私は親御さんに「子どもの人生なので、(ブランドバックを買うようなことは)よくないと思います」とストレートに伝えちゃいますね。本当にそれでいいんですか?と質問し続けて、少しでもお父さんお母さんが考えるきっかけになってくれればうれしいです。

次回は偏差値などについてまとめる予定です。お楽しみに。

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