MENU

久弥
Tag Archive

781

コロナだけど、いい話(千歳船橋・久弥 その③)

info, お知らせ

2020年5月24日

こんにちは、チトソシです。

コロナが猛威を振るようになって、緊急事態宣言が出て、状況は刻一刻と変わっていきました。これからも動いていくでしょう。どうなるかわからない。ふと気を抜けば「不安」を漏らしてしまいそうになります、よね。でも、美弥さんはキラキラした目をして言うんです。

「これからも何ができるかワクワクしてるんですよ」って。

税務署を訪れたときのこと。天井からリングを使ってうまく防護フィルムがつるされていて、係員と対面で座るのに飛沫拡散を防止していたそうです。

「これは店でも使えるんじゃないか」とご夫婦で資料のために写真を撮りまくる(笑)。このバイタリティなんですよ、いいものを取り入れていくこと、そして進化させていくこと。たぶん、店内営業が再開されたときには、リングを使った防護フィルムが天井からつるされていると思います。税務署のそれを改良した、安心して店内で食事できる環境が整えられているような、気がします。

アイデアを取り入れて、改善すること。先日紹介したテイクアウトMAPも同じように、どこかの商店街でMAPを作っていたのを見つけたそうです。「これだ!」と動き始めたものでした。それに加え、久弥さんではお店を支えてもらうために、お客さんに食事チケットを購入するシステムも作っていました。

一般的には食事チケットなどで飲食店を応援する場合、クラウドファンディングを使うことが多いのですが、久弥さんでは「手数料を取られるのがイヤで。お客さまからお預かりしたお金は満額返したかった」ため、独自のシステムを作りました。システムといってもそんな大層なものではなく、誰でもできる方法を思いつきます。

それは、お客さんからメールをもらい、銀行振込をしてもらうこと。クレジットカード決済もしない。同じ銀行の場合は振込手数料もかからない。ふと、ボクは思いました。クラウトファンディングは「助けよう」と思う人の気持ちを逃さないために、決済しやすくしているんですよね。「なんだ、クレジットカードが使えないのか、paypayが使えないのか、じゃあ辞めた」という人を一人でも逃したくない。そのために心が動いた人が離れる前に決済してしまいたいと、いろいろなものを用意している。

でも、久弥さんのシステムは違います。メールを送った人は多少の面倒なことがあったとしても久弥さんの力になりたいと思っています。銀行振込?じゃあ、辞めた、とならないでしょうね。現金書留でもかなりの支援があったのではないかな、と思います。大切なのは日ごろから、いかにお客さんと楽しい時間を過ごしていたかということに尽きるんでしょうね。久弥さんの話を聞いて、クラウドファンディングという形が変わるのではないかな、と思います。

久弥さんは食事チケットを購入していただいてかなり助けてもらいましたといいます。家賃と人件費くらいはカバーできた、とても助かったと。どんな形でお返ししようか、考えるだけでも楽しみ、とも。

こんなときだからと、好きなものを売ろうと販売をスタートしたものがあります。「タピオカミルクティー」です。美弥さんはかなりのタピオカファンで、材料を買ってきて店内で作りお客さんに振る舞うほどに好き。こんなに美味しいんだから、お客さんも喜んでくれるはずと販売を始めます。

「ただ、これがね、全然売れないの(笑)」

あっけらかんと笑いながら、失敗を話せること。いいなぁ、久弥さんのトライアンドエラー。そうそう、この感じが人生には大切ですよね、やってみてうまく行かなかったら変えてみればいい。とりあえず、やってみよう!という考え。心に刻みつけたい哲学ですね。

このタピオカミルクティーは現在も販売中です。タピオカ好きな方はぜひ、テイクアウトのときに合わせてご購入を(食事チケットも行っています、詳細はお店にご確認ください)。

どうでしたか?久弥さんの話。笑いながら、ちょっと涙ぐみながら話を伺わせていただきました。千歳船橋と祖師ヶ谷大蔵でステキな話を見つけて、みなさんにご紹介します。うちも取材して、ボク・ワタシの話を聞いてなど、どしどし募集中です。お気軽にご連絡くださいませ。

Read article

671

コロナだけど、いい話(千歳船橋・久弥/その②)

info, お知らせ

2020年5月23日

こんにちは、チトソシです。

最前線でコロナと戦っている医療従事者の方々、いつもありがとうございます。私達にできることは、感謝の気持ちを伝えることと、不要不急の外出を避けることしかありません。

感謝の気持ちを表す方法はいろいろとあります。手紙を書くことや贈り物をするというのもそのひとつ。久弥さんは医療従事者の方々へ感謝の気持ちを「生ビール」で表しました。医療従事者ですと声をかけてくれたら「生ビール1杯を無料でサービスする」というものです。

コロナと戦った帰りに、1杯の生ビールでのどを潤してほしい。そんな気持ちからだったといいます。季節に関係なく、汗をかいたあとや緊張したあと、の生ビールは格別です。驚くほどのうまさです。皆さんも覚えがありますよね。その生ビールを無料で提供してもらえる、想像しただけでも、「明日も頑張ろう!」って明日への活力にしてくれそうですよね。飲食店っぽくてステキすぎるアイデアです。

久弥さんは、もともと何かの形で医療従事者の方へお礼がしたかったといいます。お弁当を病院に配るというニュースを知るのですが、自分たちにはそこまでは資金もマンパワーもないと歯がゆい気持ちになっていたといいます。お弁当ではない、何か他の形で感謝を伝えられないか、と考え続けていたそうです。

ある日の夜。夜の営業終了後、片づけをしていると、一人の女性が久弥さんを訪ねたそうです。

「生ビール、一杯飲めませんか?」と。

その日は緊急事態宣言が出されたあとで、酒類の提供は19時まででした。女性が訪れたのは20時を過ぎていたため、まことに申し訳ないけれど、お断りさせてもらったそうです。

翌日、ラジオをつけると、緊急事態宣言が終わったら何したい?という質問に、アナウンサーが「生ビールが飲みたーーーーい!」といったそうです。昨日の女性のことと、アナウンサーの声がつながって、「!」とスイッチが入ったそうです。「医療従事者の方へ無料で生ビール1杯サービス」が生まれた瞬間です。

20時過ぎに声をかけてくれた女性は医療従事者であったかはわかりません。でも、もしそうであったなら、疲れて帰ってきて、店の光を見つけて、生ビールだけでも飲ませてくれないかと勇気を出して声をかけたかもしれない。申し訳なかったなと、美弥さんはいいます。

「今までで10人くらいの方に生ビールを飲んでいただきました。皆さん、おいしい!って言ってくれて、こちらもうれしい」と彼女はいいます。

でも、と続けます。

医療従事者の方によっては「医療従事者です」とは言いずらいといいます。ニュースにもなっていますが、コロナに対峙しているとか、医療従事者ということで、差別が生まれていることを、医療従事者の彼らは気にしているのです。学童や保育園を利用している親が医療従事者であることがわかると、彼らに利用を控えてくれないかと他の親から心無い声があがる。。。そんな「心無い差別」を起こしてしまうのではないかという危惧があるといいます。

ステキなサービスを久弥さんがやっているけれど、他の医療従事者にこの話を広めてもいいのか、と話す医療従事者の方もいらっしゃるんだとか。たぶん、久弥さんへの風評被害を気にした言葉だと思うのですが、美弥さんはいいます。

「そんなの関係ない、たくさんの医療従事者の方々においしい生ビールを飲んでほしい」と。彼らが頑張っているから、今がある。どんどん、他の医療従事者の方に「久弥さんで、生ビールが飲めるよ!」と広げて欲しいと言います。

1杯の生ビールが彼らの活力になってくれる、ステキな企画です。この素晴らしいビールでの感謝、千歳船橋や祖師ヶ谷大蔵だけでなく、日本中で広がるといいですね。

(チトビアが開催できたときは、医療従事者の方へ1杯無料サービスをやろうと思います)

最終回の明日はこれからも「何か」を始めようとする久弥さんを紹介いたします。お楽しみに。

Read article