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山之内/農大近く

千歳通りと世田谷通りの交差点に佇む天ぷら・とんかつ専門店「山之内」。黒暖簾が凛としたものを感じさせてくれます。

店内はカウンターと小上がり。精肉店にあるような大型冷蔵庫が厨房にあります。食器棚はおばあちゃん家にあったようなもので郷愁がぶわっと襲ってきます。ご高齢のご夫婦が営んでいて、ゆっくりとした時間を纏っています。くつろげる雰囲気です。

注文したのは「カキフライ定食1500円」。10~3月限定。大皿にキャベツ、ナポリタンを盛り付けて、カキフライが乗せられるのを待っている状態ですが、大皿なのに、すでに皿は満員状態。こんもりキャベツに、どっさりナポリタン。ナポリタンを盛り付けるときに、皿からはみ出していてご主人は2度ほど、ナポリタンをお皿に乗せるべく試行錯誤していました。なかなかな量でこれだけでも身構えます。

生パン粉を使っているから衣がピン!と立っているカキフライが5つ。ひとつ10cm前後で大ぶり。暑さだって2cmはあってぷっくりしてるカキフライが5つも盛られます。1500円かー。この界隈ではちょっと高めだよねと思っていた自分を恥じるぐらい。これなら安いくらいだなーと納得の値段です。ご飯はしゃもじで2回盛られて、熱々の味噌汁(豚バラ、豆腐入り)がまぁ、心まであっためてくれるような甘い味付け。豚の脂がとろけた甘さが心地いいです。

カキは冷凍ものではないので、衣を噛みあけると牡蠣の中身がじゅわーっと出てきまして、やけどしそうなほどです。海の香りっていいますけど、そんなミルキーで優しいものではなく、熱い生ガキみたいな感じで、牡蠣の内臓とか、肉をしっかりと感じられるフライです。プリッとしているので、衣が置いてけぼりになります。タルタルソースが小皿に乗せられて登場するのですが、それがまぁよく合う。牡蠣は口の中に持っていかれて、箸に残った衣にどっぷりとタルタルソースをつけて口に追っかけ入れます。追いタルタルと追い衣。最高です。

次はレモンんを絞ってタルタルドーン!からしドーン!のモリモリカキフライ。あー、これもいい。最高過ぎます。2つ食べただけで、もう店の向こう側には海が広がっているような気持ちになります。耳を澄ませば、波音すら聞こえてきそうな、カキフライ。「大きいですね」とご主人に伝えると、「大きいのを選んでいるからね」と優しく微笑んでくれる。。。。。

カキフライが上がるまでに私は暇を持て余していたので、カウンターにあった「農大かつ丼900円」について聞いてみたんですよ。これについても書いておこうっと。

うちにはかつ丼は3つあるんですよ。ロースとヒレと農大。農大は3枚肉を使っています。ちょっと脂っこいから私(店主)は半分くらいしか食べられないけどね。。。ということ。農大の体育会系の学生は大盛にしますし、相撲部(出た!食べる若者代表!)は衣を厚めにしてくれって言うんですよ、これをねテイクアウトして、寮でご飯を炊くんですって。農大かつ丼のごはん無しで、自分たちで炊いたご飯をしこたま食べる。安上がりでしょ。

ってご主人はとってもうれしそうに話してくれるんですよ。卒業生は来ますよね?と聞いたら、来ますよ。30年前に卒業した、40年前に卒業したっていう人が来ますよ、とのこと。おお、そうするとこのお店は軽く40年はやっているわけかと気が付かされたりね。

かつ丼は半サイズもあります。女性は半分くらいがちょうどいいかなーなんて話してくれました。カウンターで料理を待つこの時間がとっても好きなんです。

このお店、いつまで続けれらるのだろう。次ぐ人はいるのかなーと思っていたら、若い女子が入ってきました。カウンターに座るわけでもなく、店奥に入っていき、奥様とギリギリ聞こえないような声で話しています。そして、中に入っていきました。たぶん、お孫さんかなー。彼女が継いでくれたらこのお店はあと50年は続くことになるんだろう。たぶん小さいころからここのとんかつを食べてきた彼女。このおいしさを感じて厨房に入ってくれるとうれしいなぁ、どうなのかなーなんて思ってしまいました。おいしかったなぁ。また来ようっと。

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