ゆくりば

人ってキッカケなんですよね。そう思いません?

あることに疑問を持ったり、あることにあこがれを持ったり。現実とのギャップをまざまざと見せつけられ絶望するか、あこがれた方へと歩み始めるか。かっこいい感じのこと言ってますけど、やっぱりそれは人生の真実なんだなと思います。

ゆくりばさんを撮影することがありまして、ふと聞いてみたんです。どうして沖縄バーをやることになったんですか?って。そうしたら深かったなぁ。とても。

ゆくりばのマスター涼さんはホテルマンだったことは風の噂で知ってました。ホテルマンというと感情を出さない人がほとんど(そうじゃない人もいっぱいいます、もちろん。一般的な話です)。それはお客様のプライベートを守るためであったり、いつも同じサービスを提供するためであったりととにかくお客様に快適な時間を過ごしてもらうため。感情をほとんど出さないのがトップホテルマンと聞いたことがあります。その印象が強かったので、とても楽しそうに感情を出して接客している涼さんの姿はホテルマンと一致しなかったんです。何かずれているなと。



キッカケは飲み屋だったそうです。そこの大将が感情を出しまくって、お客さんと対等、いやいやむしろ上から目線で楽しそうに仕事をしている姿を目の当たりにしたんですって。ホテルマンは絶対にそんなことはしないので、大将の姿に「あれ?」って思ったんでしょうね。こんなにスタンスが違うのに、お客さんを愉しませている。。。。衝撃というか、こんな道があるのか、と思たんですね。

ちょうどそのころ、ホテルで早期退職者を募っていたのもあり、涼さんは退職します。まずはバーテンとして働き始め、現在のゆくりばへと続きます。

接客業であることは同じなのに、サービスのベクトルが真逆だったんですね。ホテルマンとバーは。それが涼さんには合っていなかった。だから変えた。まとめてしまえばそれだけの事なのですが、シンプルなのも潔しでかっこいい。

お客さんとか友達に言われるんだよ、何で休まないの?って。だってさ、楽しいことしてたら休まないでしょ。

そういう涼さん、とても輝いてました。また飲みに行こっと。

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