水道道路沿いの巨大なマンションが解体されたり、JA東京中央 山野支店が閉鎖され、解体されるとか。
なんだかチトソシエリアでは建設ラッシュが続いてます。そういえば、千歳船橋の蕎楽跡、江戸っ子跡、そして、オオセギさんの斜向かいにあった八百屋跡も更地にして新築してますね。
景色が変わることやよく見た建物がなくなるのは寂しいものですが、これも街の新陳代謝なんだよな、と思います。
いきなりインドの世界にぶっ飛びますが、最近のビル解体からの新築を見るにつけ、破壊の神、シヴァのことを思い出しました。かの神は破壊だけではなく、再生を司ってもいます。破壊と再生。相反するもののように思いますがシヴァが行うのは。。。
壊さないと新しいものはできない、ということ。
そんな究極とも言える概念にであったとき、ボクは目から鱗が落ちました。
壊れないように壊れないように砂場で作った砂山にトンネルを通し、友達とトンネルで手を繋ぐ。そんな壊さないことも大切だけど、穴を掘るときに「えい!めんどくせいやぃ」と突然手を突っ込んで砂山をぶっ壊した、乱暴な鈴木くん。なんと乱暴な、と当時は思いましたが、彼は破壊からの再生を実践していたのでしょう。
シヴァ神を思い出すときに、いつもちらつくのは鈴木くんです。元気かなぁ、鈴木くん。そんなことを思い出します。
でもね、鈴木くん、とボクはこの前、千歳船橋の東京カメラサービスさんにインタビューさせてもらって思ったわけです。人生は破壊だけではないんだよ、と。
フィルムカメラの修理において、日本で有数の技術を持つ東京カメラサービスさん。その代表の渡辺さんが修理を始めたのは実に55年も前のこと。日本で5本の指、いやいや、1本の指に入る彼の技術は、なんと独学で習得したものでした。「たぶん、できるんじゃないか」と思ったという彼の直感から半世紀。今では修理を習得するために門をたたく人々が後を絶たないそうです。
技術もすごいのですが、実はもっとすごかったのは渡辺さんの人生でした。
渡辺さんが修理の道に入った理由とか、多額の借金をこさえていて、お子さんが生まれたときに入院費が払えなくてどうしたかとか。これだけカメラを修理している人にも、ご自身の何か(性質)は修理できなかったりと。
まぁ、楽しい話が聞けたなぁと思い出しました。詳しくは近日発行するコンテンツでご覧いただくとして、修理からの破壊であったり、破壊からの再生であったりと、この関係はシーソーのようになっているんだなぁと最近の取材などを通して思いました。
それにしても、「あれ?ここって昔何が立ってたっけ?」と、更地の前で考え込むこの現象。何か名前を付けませんかね? 何かいいネーミングが思いついたらご連絡くださいね。なんだろうなぁ、秋の長夜はこれを考えればあっという間に朝になりそうですね♪