MENU

Author

散歩のすすめ

お知らせ

2019年8月21日

散歩してますか?

いやね、僕だって定期的に散歩しているわけではないんですけど、この前、たまたま時間ができたので散歩してみた、ってだけなんですけどね。これがなかなかどうしてよかったんですよね。

時間ができたのは、千歳書店でドラマの撮影があって、17〜20時まで閉店してたときなんですけどね。アマゾンで本を注文するのもなんだか味気なくって、地元の本屋さんで注文してみようと思ったわけです。

「2週間くらいかかります」

先日、電話で千歳書店さんに書籍の取り寄せについて聞いたときのお返事です。2週間もかかるんだー、そんなにかかるんだー、って思いました。

2週間。長い時間です。でも、それからなんだかんだとその電話から1か月ほど経っています。もちろん、その本は入手していません。

そんなもんなんです。早く手に入れたいと思っていても、ふと1か月経ってしまう。2週間待つなんてなんてことないんです。早いことはいいことですが、そんなに意味はない。安物買いの銭失いみたいな感じが、最近ぼくは思います。早いからいい、という時代は終わったのかもしれないですね。

2週間くらいは待ってみようよ、そう思って千歳書店さんを訪れたら、例のドラマ撮影で閉店してました。そんなわけで、ふと予期せぬ時間ができたわけです。どう過ごそうかと考える、これってとても贅沢ですよね。ふとできた時間で何をするか考える、ぼくはとても好きです。

で、出した答えは散歩でした。千歳船橋から祖師ヶ谷大蔵まで歩いてみようと思ったんです。いつも自転車で駆け抜けてしまう場所なのですが、歩くとなにか発見があるかもしれない、そんなワクワクした気持ちに包まれました。

17時過ぎで、夏の陽は沈みはじめて過ごしやすい気温でした。空を見ながら歩いたり、煮詰まってきた企画を見直したり、どうでもいいことを考えていたら、ふと企画になりそうなアイデアが浮かんだり。いろんなことを考えながら歩いてますね。不思議なもので、事務所で考えるよりも自由な感じがします。とても気持ちがいい。

歩くのは裏城山通りです。「裏城山通り」はぼくが勝手に言ってるだけですけど、城山通りを小田急線を挟んで北側にある小道です。車通りは少ないし、歩きやすいし、運が良ければ富士山も見えるし、この通りが好きなんです。

あっ、このマンションには誰それが住んでいるなーとか、ここの美容室は移転して大きくなったなーとか、このレンタカー屋さんは車がで払っているなーとかそんなことを考えていると、環八との交差点(砧2)に到着しました。

歩道橋があるので登って環八を跨ぐと、小田急線が走るのが見えます。多くの車が走る環八をボーっと見ていて目を上げると、千歳温水プールの白い煙突とか、奥に見える高井戸の白い煙突とかまで見えて、なかなかの眺望が楽しめます。空はピンクから青、そして黒へと変わっていくグラデーション。美しさのあまり、空に吸い込まれそうな気持ちになります。今日はどんなことがあったっけ?なんてことを思いながら、一番星を探して、今日を振り返る、素敵な時間ですね。

環八沿いにある三角広場(広場は四角なんですけど、なぜか三角広場といわれます)にあるイチョウのように、この散歩道って大木が多いんですよ。このあたりが田園風景だった半世紀前からここにあるのかなぁと思わせる「くすのき」があったり、もう少し祖師ヶ谷大蔵駅寄りにいけば、家の壁を押しのけるように成長したキンモクセイがあったり。

そうそう、祖師ヶ谷大蔵駅前にも大木がありますね。これ、なんの木か知ってます?

ほら、タンスにも、お風呂にも使うあの高級木材を使用です。そう、ヒノキ。6月ごろに大きな花を無数につけるんですよ。それはそれは神々しい姿で、飲みすぎた朝方に、白じんできた空をバックに見上げるヒノキの花は、もう神がかるほどに美しい。

この通りは三角形の家も多いんです。想像力が掻き立てられます。1階と2階は作りが違っているのかなぁとか、電車は見えるのかなぁとか。作りからして、秘密基地っぽさがプンプンしてますよね。秘密の扉とかありそうだし。目の前に立って、作りを想像してみたり、どんなひとが住んでいるだろうと考えたり、楽しみは尽きません。取材してみればいいじゃんって思うんですけど、こういうのって、知っちゃうとつまらなくなる。前を歩くひとがどんなひとなのか、そんな想像することが楽しかったりするのに似てるんだと思うんですよ、きっとね。

そろそろ、祖師ヶ谷大蔵駅前に差し掛かった時に、裏城山通りに面したお宅から腹の底から息を吐きながら、何かしている男性がチラリと。でかい重りをつけたバーベルを両肩で持ち上げていました。ふっ!っと、かなりの重さ、たぶん100kgとかだと思うですけど、それをぐっと持ち上げる。ユニフォームらしき服装だったので選手の方だと思います。そんなひとが真剣にトレーニングしているシーンと出会える、これこそが散歩の醍醐味ですよね。

千歳船橋駅から祖師ヶ谷大蔵駅までゆっくり歩いて25分くらい。仕事でも家庭でも何かと時間に追われるものですけど、30分くらいどうでもいいことに使ってみる。そんなことが少しだけ生活を楽しくしてくれるかもしれません。どうです?今度の週末にでも。

Read article

239

間借りレストランvol.1

お知らせ, ち_おすすめ

2019年8月12日

間借りレストランをやらせてもらっています。オープンしてやっと1ヶ月経ったところです。

場所は千歳船橋の飲み屋通り。魚民を左に曲がった通りです。小さな飲食店が10軒くらい並んでいます。ここの中頃にある「居酒屋 一味」さんを間借りしています。

2019年7月は金曜と日曜。8月からは日曜と月曜に営業しています。詳細はこちらをご覧ください。→→チトビアレストラン

初回は7月5日でした。なんか運命的なものを感じて七夕にしたのですが、直前になってオーナーから「金曜日も使えるよ」といわれて金曜日にスタートしました。ヌルっと気張らずにスタートしました。

スタート前には3回の調理研修を受けました。

研修では
・お皿がどこにあるか
・終了後はなにを洗浄しなくてはいけないか
・ビールサーバーの使い方
などを教えてもらいました。無数にあるお皿や調味料の場所などを頭に叩き込んでいきます。

それとお酒の作り方も教えてもらいました。レモンサワーやハイボールの分量、日本酒の銘柄を覚えたり、提供の仕方だったり。焼酎の味の違いや、水割りや炭酸割りの作り方などを覚えました。表面張力を使ってなみなみ入れる日本酒。これができるようになるとなんかかっこいいオレ?的な(もしかしたら勝手などや顔)感じになります。

覚えることが無数にあるので「大丈夫かなぁ」と不安になることもありましたが、必死になれば一発で覚えるものですね。写メを撮ったり、ノートに書いたりしながら、一度言われたことを脳に刻んでいきます。



キッチンにあるものと、お酒を覚えたら、次は簡単な料理の手順を教えてもらいました。

教えてもらったのは
・きゅうりのたたき
・唐揚げ
・ポテトフライ
・牛スジの煮込み
でした。

あまり手間のかからない料理でクラフトビールを飲んでもらう、そんなコンセプトで始めようと思っていたので、「切って和えて出す、揚げて出す、温めて提供する」を中心に覚えました。一味さんは目の前でパパパと作るんです。それも簡単なように見えて。まぁ、自分がやるとうまくいかない。。。きゅうりのたたきは自宅でも練習しました。



調理手順を覚えるだけではダメなのが飲食店の面白いところですね。どんな器に盛ってどのように飾るか、これがポイントなんです。一味さんは「量感」と言ってましたね。器に対してどのくらいの量に見せるか、それを大切にしていました。

大きな器にちょこんと盛る
小さな器にもりもりに盛る

などいろんな盛り方ができます。その量感と値段が釣り合うか、そこが腕の見せ所なんですね。目からウロコでした。

それに加えて、美味しそうに見せる、これができないと飲食店はダメですね。料理が出てきてワクワクしたいじゃないですか。うわー、美味しそうって。もちろんおいしいのは前提なのですが、見たがまずくて食べてみたら「おいしい!」ではなかなか通用しません。

研修で感動したのは他にもたくさんあって、動線に沿ってお店が作ってあることや調味料の種類の多さ、お皿の種類、そしてどのように人を配置しているのかなど。注文を受けて、調理して出す。言葉にすればこれだけのことなのに、ものすごく技術が注ぎ込まれています。先人が蓄積していた知恵が詰まってました。

何度か研修して初日を迎えました。そうしたらいろんなことがわかってきたんです。そこから方向転換をしていくこととなります。

続きはまた。お楽しみに。

Read article

128

学ぶということ vol.2

お知らせ

2019年8月4日

結局、受験はビジネスでしかないのかもしれません。
大手の塾は合格実績を数字でアピールするしかなく、そのために手を尽くしています。
(さらに…)

Read article

286

飲食店をやってみることになりました

お知らせ, レストラン

2019年6月17日

飲食店さんとコラボする、というか、間借りしてレストランを企画することになりました。もともとは求人ってできる?ってことから話が始まったのですが……。

いろんなことを考えました。チラシをポスティングすればいいのかとか、そもそも大学生はどんなバイトがしたいのかとか、社会人でダブルワークしたい人もいるのではないかとか。まぁ、いってみればリサーチしてそこに求人の情報を届ける、そのためにどこに話を聞けばいいのかという方向性から探っていたんですね。まぁ、求人広告というのは雑誌の運営に今までの雑誌のビジネスモデルには不可欠なものでもありますし。そんなチープな考察しかしていなかったんですよね。 (さらに…)

Read article

178

学ぶということ vol.1

お知らせ

2019年6月13日

このコーナーを掘り下げてみたいと思ったのは「中学受験」の割合の多さに直面したから、だと思います。
山野小学校など千歳船橋や祖師ヶ谷大蔵周辺にある小学校では4年生になるとかなりの数の児童が中学受験の準備で塾などに通うようになります。

それを聞いて当たり前のように「世田谷って教育熱心なんだね」で終わらせてしまうことはできませんでした。

なぜなら、我が家にも小学生の男児がいるからです。

当たり前のように受験する。中学から私立。それってどうしてなの?そもそもなんでそんなに受験するの?(小学校にもよりますが多いところですと1クラス40人のうち、受験をしなかったのが3人だけというところもあります。一般的には半分から2/3が受験する感じです)

そんな疑問がむくむくしてきました。職権乱用するしかない。いったいどういう経緯で受験することになるのか、受験をすることでどんなことが待っているのか、それが知りたくてたまりませんでした。

まずはチトソシでお世話になっているお母さんがいらっしゃるんですが、彼女は受験経験者なので話を聞いてみることにしました。

そもそも受験することになったのは「友達が受験するから私もする」ということだったそうです(女子の場合はよくあるケースだそうです)。そしてお母さんは娘さんが本当に受験する意思があるのかと本人に尋ねると、娘さんは「うん、受験する」と答えたそうです。ここが受験のスタートだったんだろうなと推察いたしました。

ここで親の愛が出てくるんですね。「受験するなら、彼女にとって意味のあるものにしたい」と親は思うんですね。わかります、その気持ち。ぼくも親ですもの。

親御さんの考え方はいろいろありますが、彼女の話を聞いていて感じたのは

1)受験するなら上を目指そうじゃないか(御三家を目指す)
2)御三家に合格したらものすごいこと
3)入学するしないはともかく、合格したという成功体験をつかませてあげたい

この3つでした。

そして学校の勉強だけでは合格できないので、塾に入ることになります。塾もいろいろなタイプがあって選ぶのが一苦労です。塾の不思議については次回まとめますね。お楽しみに♪

やっぱり勉強に大切なのは「睡眠」。涼しい抱き枕とか(それもキッズ向けの商品もあり!)
※冷感タイプの、クールジュニアサイズが5800円(税込)。なかなか魅力的な値段ですよね。ぜひチェック!



Read article

417

和菓子巡り

お知らせ

2019年6月12日

千歳船橋と祖師ヶ谷大蔵周辺の和菓子店を訪れておいしかったお菓子を紹介しています。
(この記事は更新していくタイプです。2019年5~6月に調査いたしました)

まずは祖師ヶ谷大蔵から攻めてます。

祖師ヶ谷大蔵の「香風」さん。ここの豆大福は包むのではなく、巻くタイプ。ぎっしりアンコが入っているのですが甘さ控えめで美味です。ひとつ220円。豆の食感とアンコに入っているほのかな塩味が絶妙で、あっという間に食べられちゃう逸品です。レジ前に「本日の大福は残り〇個」とお手製の看板が出るほどに人気にうなずきます(〇個のところが数を差し替えられるようになっています)。作る個数は日により変えているのですが、だいたい夕方にはなくなりますね。15時以降は買えるか買えないかのボーダーかと存じます。



この豆大福は裕次郎さんが食べたってことでも有名です。お店で買うときに店員さんに教えてもらいました。「お父さんに食べさせたくて」と若い人が買いに来ることが増えてますとのことでした。食べてみるとわかるのですが、ちょうど口に入れやすいんですよ。普通の大福よりも食べやすい。たぶん、役者さんもメイクを気にしなくて食べられたんじゃないかな。せっかくなのでどんな作りになっているのか開いてみました。アンコの色があまり黒くないのがわかります? 砂糖で煮詰めたアンコではなく、豆の味を楽しめるアンコで、上品な味わいです。

次は「やまと家」さん。

砧もち150円+税(162円/2019年5月現在)

入口入ってすぐ右側にある冷蔵庫に入ってました。キンキンに冷えていて、暑い夏にもう最高です。3口くらいでいけちゃうサイズで、白みそ餡が入ってます。甘さはかなり控えめで上品な味。一口目には京都を、二口目には神戸を、三口目には……と関西の素敵な場所がポンポンと浮かびました。貴族の味とでも申しますか。もちの柔らかさは子どもの頬っぺたくらいですかね。ふわふわとぷりんの中間くらい。みそ餡とうまい具合に混ざり合う、どこが餅でどこがみそ餡だったかすぐにわからなくなるような絶妙な柔らかさです。緑茶ももちろん合いますが、麦茶とか、珈琲もいけちゃいますね。ビールは合わないと思いますが、日本酒、それも辛口と合わせたら、もうたまりません。値段も味も抜群な一品でした。

祖師谷で3軒目は「玉川屋」さん。

駅の南側、おいしいイタリアン「オステリア・モンテ」さんの斜め前にある和菓子屋さんです。入ってショーケースには30種類前後のお菓子が並んでいます。どれもこれもおいしそうです。数も多いし、値段も150円くらいで手ごろなものが多いし、なんといって旬にあふれています。ちょっとうれしくなっちゃって、女将さんにこんなことを聞いちゃいました。

「こんなにあるんですね、全部ここで作っているんですか?」と

そうしたら、女将さんは言うわけです。

「もちろんです。焼き菓子以外は全部作ってます」と。

全部じゃないじゃんという突っ込みはぐっと飲みこみました。そんな女将の愛嬌もお店のウリですね。

購入したのは水まんじゅう140円と、パイ饅頭150円(税込/2019年6月現在)

まずは水まんじゅうから。プルンっていう感じです。生地は粒が見えるくらいで、すっと入っていく感じ。なかのこしあんは控えめな甘さで生地の味わいも感じられるくらいです。すっと切れ目が入っていく、この瞬間は病みつきになりますね。静寂が訪れて、すっと分かれていく。形は崩れない、まさに「涼」の世界。ひとすくいのバニラアイスを乗せたくなりました。餡とバニラの共演は、もう、たまらないでしょうね。今度やってみよっと。

次はパイ饅頭をご紹介します。簡単にいうとパイ生地でアンコを包んだ、というものです。なんとも洋風なお饅頭ですよね。玉川屋さんは2つのアンコを使っています。つぶあんと紫芋あん。一口目は紫芋あん、少しカスタードクリームっぽい洋風な甘みがします。二口目はつぶあんと紫芋あんのコラボレーション。パイ生地とからまって、和洋折衷の極みとでも申しますか。三口目はつぶ餡だけと最後は「和」でしっかりと〆てくれる、そんなお饅頭です。切ってみると、どうりで一口一口味わいが変わっていくことがわかりました。ふたつの餡は混ぜることなく、層になっていました。紫芋の鮮やかさと、艶のある粒あんをパイ生地が包み込む、小宇宙がここにありました。コーヒーとの相性がとてもいいです。

次は千歳船橋を攻めます。

千歳虎屋さんが閉店してしまったので上生菓子ってどこで買えばいいの?と思っていたら、同じ駅の「東宮」さんにありました。

季節のお菓子いくつかあって、どれもおいしいそうです。ショーケースをだんだん見ていくと、最後のほうになって超気になる「欧風和菓 ハネムーン」なるものを発見しました。あー、上生菓子も「うめ」とかがとてもおいしいそうなんですけど、おいしそうなんですが、このハネムーンが気になってしょうがなくて思わず買ってしまいました。税込みで190円。アルミホイルで包まれているお菓子はおいしいという先入観も手伝って、期待値が高まってしようがありませんでした。

開くと黄金に輝くお菓子が登場します。バターのような香りがしますがたぶんバターは使ってないんじゃないかな?でも何を使っているのかはわからない、ミステリアスな美味の香りに包まれます。ちょっと余談ですが、伊豆・下田に三島由紀夫が愛した洋菓子店があるんです。そのマドレーヌは小麦粉もバターも使っていなのにものすごくコクがあっておいしいんです。東宮さんのハネムーンを見て、そのマドレーヌを思い出しました(そもそもがハネムーンというネーミングで熱海をイメージしてしまったので、同じく静岡県で連想したのかもしれません)。

一口食べるとまさに芳醇。甘い香りが鼻を抜けていきます。ふわっと上品に。味わいはそうですね、月餅の中身に近いです。コクがあって、脂っぽくなくてさっぱりとした味わい。チープな表現をしますと、少し柔らかくなったカロリーメイトのような感じです。そうか、ここまで書いていてようやく気が付きました。このやさしさや甘さ、これこそがハネムーンなんですね。とろけるような甘さで胸をぎゅっとされるような切なさ、その二つが組み合わさって形になったのがこのお菓子なんですね。だからか、こんなに懐かしくなるのは。これは両親の銀婚式などに送るのもいいなぁ。これをみんなで食べながら両親のハネムーンのエピソードを聞く、それもいい時間ですね。

以上です。また夏の終わりに調査いたします。お楽しみに。



Read article

321

旬菜すがや

お知らせ, ち_和食, グルメ

2019年5月29日

ずーっと旬菜すがやの店主、菅谷さんとはイベントに出店してもらったり(チトビアのことです)、飲みに行ったりして、話をすることもあって、知ってはいたんですよ。経堂の凧(はたと読みます)の店主に取材させてもらったときにも「千歳船橋っていえば『すがや』ってあるでしょ? そこ、うちで修業したんだよ」という話を聞いたりしていて(修行したのは下北沢の風神というお店です)。断片的に知ってはいたんですけど、どんな人なのかマッタクモッテ知りませんでした。

一言でいうと「食えない男」。なんでだろうって思いながら、お話を伺いました。

もう、すぐに「だからだ」と思いました。

もともとイタリア料理からキャリアをスタート。高校卒業して下北のイタ飯屋に就職。20年前はイタ飯ブーム。その波に乗ったわけですけど、いざ働いてみたら「将来あるのかな?」って思ったそうです。まぁまぁ、ここまでは普通の感じですけど、ここからが菅谷さんのすごいところ。

高校卒業して山梨から出てきて働きだしたのは「下北沢」。いつまでも飲み屋は開いてるし、親はいないし。遊びたい。だって18歳だし。遊びたい遊びたいあそびたーーーーいwwwwwwww

それで全部やめたんです。遊ぶために。ぜーーーーーーーーーーーんぶ。辞めちゃった。毎晩飲み歩いたり、週末ごとにフェスに繰り出したり。音楽関係がほとんどで、フェスがなければクラブにいったり。そのころ、昼間は植木屋さんで働いて、夜は風神でバイトしてたんです。風神の店長に「そろそろ何かしっかりやったら?」といわれて、お店を一緒にやることになったんですけど、やっぱり遊びたくって(ちょいちょい「遊びたくて」というフレーズが出てくるwww。すげー自然体。そりゃー遊びたいけどさ、っていう理性というか無駄な概念がない。心地よいくらいにない。)。2年くらいプラプラしました。日本のいろんなところにいったり、フェスにいったり。働きもせずに。

お金がなくなったらバイトするそんな生活でした。お金を借りるのも流行ってたのでwww、最高100何十万とかですかね、借りてたそうです。それじゃダメじゃない?って当時付き合ってた今の嫁と考えましたね。奥さんも遊ぶタイプ。二人で週末になるとテント担いでフェスにいって遊びまくった、2年間。普通、女性って現実的なので、男子が遊ぶと女子は止めたりするものですよね。でも奥さんもドーンと遊ぶタイプ。もしかしたら遊ばせといて後でしっかり握っていた手綱をくいっと引っ張って……みたいなことはあったのかもしれませんが。いや、たぶん、手綱は握られていたと思います。この後を読んでももらえるとよくわかる。

「2年間、すげー楽しかった。楽しかったから社会復帰するのが大変でした。」と菅谷さん。社会復帰の場所、どこだと思います?なんと第一歩は嫁さんの実家でやっている土木屋さんだったそうです。親父さんに6年間くらいしごかれて社会に復帰しました。しごきが始まる前に、いずれ社会に戻れたら飲食関係に戻りたいと話していたので、親父さんのしごきの後は下北沢の風神にお世話になって、今ここで「旬菜すがや」をやってます。ね?手綱握られていたんだと思うんですよ。だって、実家の土建屋さんでしごかれたんですよ。「ねぇ、パパ、私の彼氏、社会復帰させてよ」と親父さんに行ったかどうかは不問ではございますが。

26歳で結婚。現在38歳(令和元年現在)。辞めて遊んじゃえ、とかちょう楽しかっただろうな。

「ある日、箱根方面にノートとカメラだけもって小田急線にのったんです。道行くひとに「写真とっていいですか?」って聞きながら写真をとったり。ひとの感情を映してみたいなと思って使い捨てカメラをかって、ノートとペンは思ったことを書き留めようとしてたのかな? 大涌谷に着いて思ったことを書いてみたり。。。」お、おお、大涌谷!? なんかキラーフレーズをいただいちゃいました。大涌谷いうフレーズが出てきてものすごく壮大な感じになったなー。まるでけん玉をやりに行ったんですよ、アメリカのグランドキャニオン的な。「そうゆう生活をしてました。」という言葉で菅谷さんはまとめようとしてましたけど、どんなだよー、どんななんだーそうゆうっていうのは!と突っ込みどころ満載でした笑。(録音から原稿を起こしてるんですけど、まぁ、オレがよく笑ってる。それほどまでにぶっ飛んでて、心地よかったんだろうな、すごい)

お子さんが大きくなったら一緒にやりたいことあります?と聞いたら、こんな答えが返ってきました。

「好きなことをやってもらえればいいです。そうだなー、しいて言えばゴルフを将来一緒にラウンドしたいかも。1年前から夫婦でゴルフを始めたんです。庭で練習していると子どもも「やるやるー」って出てきます。」と。好きなことをやってきた(現在、進行中)の菅谷さんがいうから深い。これで、これをやってほしい!絶対やらせる!っていうのも一つの菅谷ニズムですので、どちらでもいいのですが、こっちだったかと思いました。

お子さんがゴルフ、ゴルフといえば石川遼。そのころはスクールが大流行だったけど、今はあんまり聞かないですねーと話したら、菅谷さんの答えがもう、よかったな。

「どの業界も子どもが少なくなっているので大変ですよね。それにどの業界も年令が高い人たちが頭を担いじゃってるので、若い人たちが楽しいことができそうもない空気になっちゃってるだと思います。」遊びつくした菅谷さんがこんなことをいうんですよ。たぶん、仕事辞めて遊ぶ!って決めたときにいろんなひとにいろんなことを言われたんだろうな。友達じゃなくなった人もいたかもしれない。それでも自然に任せて遊んだ彼と奥さん。二人は何か普段は見られないものを見たし、感じたんだろうと思いいます。そこで、このコメントに気が付いたのかもしれない。結局自分なんですよね。やりたいことを乗り越えるかどうかは。それを乗り越えたあとは、また何かが待っている。社会とか?うーん、そんなチープなものではないかもしれない。でも、ちとふなにはポンと何かを乗り越えて、違う景色を見ている人がいるんです。

勝手にこんなこと言えませんが、悩んだら菅谷さんのところに飲みに行ってみては?笑顔で言ってくれる気がします。「え? そんなの気にしなくていいじゃない?」って。素敵な笑顔とともに。

Read article

264

祖師谷生まれ祖師谷育ちの博士(1)

kana, お知らせ

2019年5月14日

先日、小学校からのメールで登下校中の小学生が見知らぬ男に写真を撮られた、なんて情報が送られてきて、かなりピリつきました。今の世の中、インターネットで拡散されたら画像は完全に消去できないですから、ちょっと怖いですよね。でも、無事犯人も捕まって画像も消去させたそうで、ひとまず安心です。

そんな情報ばかり目にしているとついつい人間不信になりそうですが、世の中には、子ども寄り添ってくれる信頼できる人ももちろん大勢います。 この連載でも、この地域で子どもに関わる人たちにインタビューをしてきましたが、みなさん本当にステキな方たちばかり。幼児教育の黎明期から芸術教育を続ける幼稚園の先生や、家庭文庫を長年続けてこられたおばあちゃん、子どもたちに演劇の楽しさを伝える演出家まで。きっとまだまだいるはずです。「私まだインタビューされてないけど…」という方はぜひチトソシまでご連絡くださいね。 (さらに…)

Read article

222

アルバイトの時給が
高いっすね。。。

お知らせ, 日記

2019年5月14日

 私が大学生のとき、時給は900円でもかなり高額でした(もう20年とか前の話ではありますが)。現在はどのくらいか皆さんご存知ですか? たとえばちとふなの場合、時給1000円以上がちらほらしてます。その高額っぷりを目にして二度見しちゃいました、それで「オレ、働こうかな?」と本気で悩みました。1日6時間働けば6000円です。それに賄いがついて、交通費がついて…、すごいです。応募はかなりあるんだろうなと思いました。でも、どうもそうではないようです。

 ちとふなにあるいくつかの飲食店に聞いてみました。みんな口をそろえて「それでも人が来ないんだよ」というんですよ。仕事がキツイから? それともほかにやりたいことがあるから? そもそもバイトをする必要がないほど生活が安定しているの? それとも・・・とこの状況に「なぜ?」がたくさん出てきました。飲食店専門の求人募集サイトに登録すると月額うんじゅう万円かかるそうですが、募集をかけて面接までこぎつけたのが2人。。。エントリーは10人あったそうですが、面接しようと思う人が5人、面接の連絡をするものの、返事が来たのが3人。1人は面接にすら来ないという状況です。2名と面接をしたものの、採用にまでは至らない。。。年間で求人に投じた金額は100万円近くになったとか。それでも見つからないという状況です。求人しても人が来ない。どこもかしこも人不足でヒドイことになっていますね。そういえば、飲食店の軒先に貼られた求人チラシはなかなかはがされませんし、「急募」の文字もかなり見かけます。なかには1200円という時給をかがげる店もあるのに、応募がかなり少ないということが見受けられます。

 それならいっそのこと時給をドン!とあげてみては?と安直にも思いました。たとえば時給2000円とか。それなら応募が来そうですよね。周辺店の求人内容から一歩抜きんでた感じで、「おっ、すげーな、ここの時給」と話題にもなりそうですし。どうなのかなーと思っていると。。。。。ここにも大きな問題が! それは今、働いている人の時給も上げなくてはいけないということ。たとえば現在、働いているアルバイトさんが時給1000円で働いているとしますね。今日から入る新人が時給2000円だとする。ん? 先輩であるアルバイトさんのほうが時給が安い。ほとんどの先輩アルバイターさんは馬鹿らしくなって辞めちゃうでしょうね。だから、求人の時給にそろえて、またはそれ以上の金額に、現在働いているアルバイトさんの時給は上がることになります。するとどうなるか。

 答え、わかりますか?

 そう! わかったアナタは素晴らしい! 答えは「メニューの改変です」。例えば1日で3人のアルバイトさんが必要な場合、時給1,000円だとすると6,000円×3人=18,000円だったところ、2,000円に時給があがると、36,000円以上になります(前から働いていたアルバイトさんは少なくとも2,100円など、新人さんとは差別化しなくてはいけないので)。人件費が2倍になると、メニューを考え直すことが必要になります。今まで300円で提供してたものを500円などかなり大幅な値上げをするか、材料費をおさえる必要が出てきます。お客さんが離れる可能性が大きいので大幅な値上げは避けますよね。そうなると現実的には材料費の圧縮か、提供する量を少なくするか、手の込んだ料理はメニューから外す(大量に作って保存することでコストをおさえる、手間がかからない料理を中心にしていく)、ということになるでしょうね。

 それに加えて、人件費が大きくなると、お客さんが入らないときが大変です。アルバイトさんを確保したのはいいけれど、お客さんが入らないと人件費がペイできないという状況になります。来客は未知数です。天気にも左右されるし、周囲のイベントにも左右されます。超人気店だって、常に満席を維持するのは非常に難しいもの。行列ができる人気店だって、なかなか予約が入らない人気店だって、スポットでガラガラになる瞬間はあります(たとえば開店すぐとか。なかなか予約が入らない店に電話して「今週、来週で空いている時間ってありますか?」と聞いてみてください。意外と空いているところってあるものですよ)。

 ここまで考えてみると時給を思い切り上げてアルバイトを募集するのは難しいということがわかります。たしかにアルバイトさんを集めて、集客して、大きく拡大していく方向性はあります。ありますが、それは来客者が増えることで対応するべきことです。たとえば新しいメニューを開発したら爆発的にヒット。来客数が2倍になったと。それで今までのスタッフでは回らないので、求人を出すという方向性ですね。それであれば拡大路線を取るべきです。ですが、今回はそうではありません。辞めたアルバイトさんの穴を埋めるための求人です。求人のために経費が増え、その人件費のために集客をしなくてはいけない。集客をするために何か新しいものをしなくてはいけないと……つまり、すべて逆の発想になっています。時給を上げて求人するのは自らの首を絞めることになります。では、どうすればいいか。それは……、まったく逆の発想ですが、求人しないこと。

 チトソシではあるお店に相談を受けました。ブレストをしながら山ほどのアイデアを出していきます。その中で「これがいいね」というものが出たら、それに合う人を探して声をかけて店主と会ってもらったり。そんなトライ&エラーを始めました。どのように変わっていくのか、その足跡を記事として残していきます。お楽しみに。

Read article

329

銭湯本、できましたー!

お知らせ,

2019年4月16日

ついに出来ました!

チトソシエリアにある3つの銭湯をまとめた銭湯本。

どんなときにここにいくといい!とか、ここのオーナーさんはこんな思いを持っているですよー、といったエピソードもたっぷり掲載しました。

四季の湯が年始に朝湯をやっていたり、気になる番台って今もあるの?
なんてことも紹介してますよー。

正直なところ、3つの銭湯はそれぞれ味がありますのでどこがおすすめと決められません。ですので、皆さんで銭湯を訪れて、「僕はここが好きだな」「私はここの銭湯がすき」というお気に入りを見つけてください。

大きなお風呂に入ることは気持ちがいいだけではありません。見知らぬひとと始まる会話など、偶然一緒になったひとと歩き出す人生がそこにあったりします。バーのカウンターで友達を見つけるのもチトソシエリアっぽいといえばそうですが、バー以外にも、銭湯でもそんな地元友達を増やしてみてはどうでしょう?

一歩踏み出してみる。勇気はいりますけど、小さな一歩を踏み出すだけで、人生は変わってくるものです。もしかしたらチトソシエリアから引っ越ししてしまうかもしれない。それで何十年後に、あれ、キミとはどこで知り合ったんだっけ?って話になったときに、

ほら、祖師ヶ谷大蔵のあの銭湯で偶然タオルを貸したのがきっかけだったじゃないですか。

そうだねー、あれから20年かー。

って話になるといいなぁ。

そうだ、久しぶりに祖師ヶ谷大蔵に行ってみようよ。

そんな風に話が広がるといいなぁ。

そんな出会いが待っているかもしれない。いや、たぶん待っています。

ねぇ、だから、今晩、銭湯いこうよ!

Read article