自問自答

整うとは、このことなのかな?

15分の個室サウナ、1分の水風呂のあとに15分の休憩をしているときに、ふと感じたんです。こ、これが、整うということか、と。冷たい水風呂から出て、体の芯に残るじんわりとした熱がじわぁと体の端へと広がっていく心地よさと、ふんわりとした心の余裕のようなものが重なる、そんな気がしました。

とあるサイトによると……
「整うとはサウナ、水風呂、休憩を何セットか繰り返すことで訪れるサウナハイのこと。心身ともにハイになり、瞑想状態になること」だそうです。

トランス状態にはならなかったものの、取材で1セット体験させてもらって、十二分にサウナの気持ちよさに開化しました。自然ともう1セット繰り返してしまいそうになり、「いけない、いけない、1セットだけの約束だった」と己の行動に驚かされました。それほど心地よく、気持ちがよかったです。

個室の扉を開いたときに包まれたヒノキの香り。繋いだスマホから流れる好きな曲が、いつもよりも心に響く感じ。ロウリュのジューーーーーーっという音、そして後から滲み出る汗。肩から、首から身体を滑り台として落下速度を上げ、汗がこぼれ落ちる。自分の身体からこれほどまでの汗が出ていることに快感すら覚えます。ああ、もう。いくらでも書けるほどの体験をしてしまいました。もう、この快感を知る前の身体には戻れなくされてしまった、ような。

ここは祖師ヶ谷大蔵にできた24時間利用可能の男性専用個室サウナ、自問自答さんです。責任者の丹羽(にわ)さんに、このお店の設立について伺いました。

「男性には憩いの場が少ないと思うんです。仕事を頑張っても居酒屋やバーでお酒を飲むくらいしか1人でゆっくり過ごす場所はありませんよね。ここ最近、サウナブームがあって、”サウナはおじさんのもの”というイメージが薄れ、若い女性も利用するようになりました。このブームも後押しになったのですが、個室サウナって男性の憩いの場になるのではないかというのが当店のスタートです。仕事帰りに頭をリフレッシュしたり、お一人で熟考される「憩いの場」になっていただけるとうれしいです」

たしかに。女性よりも個に向かいやすい男性って、憩いの場を持ちずらい。。。こんな場所があれば、人生の質も変わってきそうです。

ところで、なんで男性専用にしたのか気になりました。女性だって整いたいですもんね。そうしたら警備上の問題があるようです。

ロッカーを抜けるとこんな景色が広がっています(あまりにきれいで驚く)。左に個室サウナ、右に水風呂(2つ!)、正面は休憩スペースです

そうか、そんなことが関係してくるとは。意外なことが新しいサービスには立ちはだかるものなんですね。すぐには実現しないかもしれませんが、まずは男性限定でスタートしてみて、いずれ女性専用も開拓していくという感じなのかもしれませんね。

とにもかくにも、サウナはいいですねー。銭湯とは違う快感があります。

個室サウナってこの水風呂がほとんど設置されていないんですって。自問自答さんはこれが2つもある。スゲーのです

己と向かい合うというのかな。ぐっと思考が深くなっていくような気がします。「原稿が煮詰まってしまったときはぜひこちらで息抜きしてください」と丹羽さん。そんなことをしたら、原稿がたぶん書けなくなっちゃうなー。書けないから自問自答に行こう!ってハッピーな方向に進んでいくような気がする。なにせ、私は心地いい方へと簡単に流れていく性格ですし(笑)。

それにしても自問自答さん、気持ちよすぎたなぁ。帰って昼寝した話はヒミツということで、よろしくお願いします^_^

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

目次
閉じる