TALLY-HO(タリホー)にお話を聞きたい

水道道路沿いにあるプラモデルショップのタリホーさん。かなり昔に閉店して、店内がそのままになっています。

長い間気になっていまして、ついに取材申し込みの手紙をポストに入れました。といってもすぐにお返事はいただけるものではないのでこれから何度か参上して話をしていきたいと思います。

どうして店を畳むことになったのかとかはあまり聞いてもしょうがないことで、伺いたいのは店主の方はどんなプラモデルを子供のころに作ったのかとか、どんなジャンルが好きなのかを話したいです。

インタビューしているとときどき嫌いなのにものすごく極めている方と出会います。酒が嫌いなのに杜氏になっている方、肉が食べられないのに精肉店を営んでいる店主。もしかしたら、このタリホーさんもそうかもしれない。

そもそもタリホーの店名も調べてみると面白いことがわかりました。これは英語で、キツネ狩りの際、キツネを見つけた時に猟師が犬に「さー!行け!」と呼びかける掛け声なんですって。お目当てのプラモデルはあそこだ!と親に掛け声をかけられる子どもの姿をなぞらえたのか、それとも単純に店主が猟をしていたので、この掛け声を店名に使いたかったのか。。。聞きたいことは山ほどありますね。

実は私、プラモデルがとても好きです。作るのも好きですが、塗料の棚がとても好きなんです。色が並んでいて大きくなったらこの塗料、全種類集めたいなぁと思ったことを覚えています。

プラモデルの説明書にはどのナンバーの塗料を使うってことが書いてあります。ボクの場合はなるべく多く塗る塗料を買ってました。なけなしの小遣いで買うわけですから、いっぱい塗りたいわけです。ひと瓶200〜300円くらいしてました、ボクが子供の頃は。なのでプラモデルを買って、塗料は買えて2色。

でね、車を作るとしますよね。エンジンのごく一部の箇所に、それこそ点を一つつけるように色をのせる場合があります。ひとつのプラモデルでたったそこだけのために存在する塗料。あるんですよ、そんなことが。芸術は細部に魂が宿ります。分かります、その気持ち。ここにだけあの色を使いたいという気持ちが。でもね、子どものお財布事情にはその気持ちは重くて切ない。

子どものころに、その塗料を買うことをどんなに想像したか。色味が微妙にしか違わないので、自作しちゃうんですけど、欲しかったなぁ、その少ししか使わない塗料を。蓋を開けて、肌で塗料を混ぜて(分離してるんですよ、混ぜないで使うと極薄になります)、色が安定したら筆ですくって、無駄な塗料を容器の縁で落としながら穂先を整える。穂先の震えを抑えるために、1+1=2,2+2=4。。。と頭の中で和算を繰り返していたことを思い出します。

プラモデルショップはね、夢が詰まってました。今でもお店に入るときはトキメキます。

そんな話をタリホーさんとしてみたいなぁ。

ガラス越しに見ても、これだけのお宝が飾られてます。触ったら怒られたかなぁ。そうしたら、意外ととっつきにくい店主だったのかも。でも、そういう店主って一見怖いけど、実はものすごくプラモが好きで、一生懸命作る子どものことも好きで。とっても温かい人だったりするんですよね。

あー、話を聞きたい。アポを頑張りまーす!

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