15時の地獄と15時の天国

こんにちは!

連日あっついですね。もうとろけるほどに汗をかいてます。特に自転車を真夏にこぐときは汗がそこここに撒き散らしながら、まるで噴霧器ように駆け抜けてるイメージです。きったねーですね。

ところで、祖師ヶ谷大蔵から千歳船橋へ、千歳船橋から祖師ヶ谷大蔵へ自転車で抜けるときに皆さんはどのルートを使いますか?

城山通り?

それとも城山裏通り?

城山裏通りはボクが勝手につけた愛称です。城山通りの小田急線を挟んで北側にある線路沿いの小道。ここが午前中から午後の早い時間は影ができて真夏のオアシスになってます。

時間と共に面積が小さくなる影を自転車で駆け抜けていきます。と、前からはご婦人が優雅にこぐ電動機付き自転車が近づいてきます。帽子に、日傘に、素敵なアームカバーで二の腕まで日焼け対策をしてます。サングラスをしているのでどんな表情なのかは推し量ることはできません。もしかしたらウインクしているかもしれません。たぶん、そんなことはないけれど。

そんなことを思いながら彼女とボクの距離は短くなってきます。顔はこちらを向いています。彼女はハンドルを切るつもりはないようです。真っ直ぐに影の中をすすんできます。残念ながらオアシスである影には2台がすれ違うほどの幅はありません。

もう、どちらが負けるのは分かっているんです。もしかしたら、譲ってくれるかもしれない、とボクは思いながら自転車をこぎます。彼女は日焼け対策万全で、ボクは半袖半ズボン、そしてノー帽子です。圧倒的に日陰が必要なのは。。。

わかっているのです。でも希望ってあるじゃないですか。でも、もう彼女との距離は15mを切りました。ハンドルを切ります。ジュって肌が悲鳴を上げたような気がします。日陰の優しさは過去のものとなり、日向が真夏の過酷さを教えてくれます。

すれ違う2人。そして、ハンドルに少し角度をつけてゆっくりと日陰へと帰っていく私。ゆっくりとゆっくりと日向にさようならをする。まるで高速道路の追越車線から走行車線へと戻っていくように。ふぅ、と一息つく。日陰の優しさを思い出すのも束の間。また先にサンバイザーをした自転車の姿を見つけるわけです。

ってこともありました。それも過去のこと。昨日は時間が15時ごろ。

城山裏通りに自転車で入ると影は1mmもありませんでした。まさに逃げ場なしの地獄のロードと化していました。

そんな時にはボクは人生について考えることにしています。焦らずに一歩一歩進んでいこうとか、辛い後の水分は蜜の味だの、そんな規模のデカいことを考えて現実逃避します。痩せることを目的に入室したサウナで考えることとリンクしているかもしれません。

そして、人生について考える現実逃避を続けて、辿り着いたのが「祖師谷商店街」です。

まさにパラダイス。
まさにオアシスです。

ほら、見てください。一面の影。どこも影。どこまでいっても影です。自転車で影の争奪戦に負けることもありません。

人生の喜びが溢れてきます。

ただ、ここは商店街ということを忘れていました。

心地よさが購買欲に火をつけます。
ちょっとおやつにいいラスクを買ったり、もうすぐなくなるなーと思い出したコーヒー豆を買いに行ったり、スーパーに寄ってみたりと。気がついたら散財しているわけです。

恐ろしい場所です。皆さんもこの15時の地獄と天国にご注意ください。最後は荷物たっぷりの腕筋パンパン地獄が待っています。

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