人ってキッカケなんですよね。そう思いません?
あることに疑問を持ったり、あることにあこがれを持ったり。現実とのギャップをまざまざと見せつけられ絶望するか、あこがれた方へと歩み始めるか。かっこいい感じのこと言ってますけど、やっぱりそれは人生の真実なんだなと思います。
ゆくりばさんを撮影することがありまして、ふと聞いてみたんです。どうして沖縄バーをやることになったんですか?って。そうしたら深かったなぁ。とても。
ゆくりばのマスター涼さんはホテルマンだったことは風の噂で知ってました。ホテルマンというと感情を出さない人がほとんど(そうじゃない人もいっぱいいます、もちろん。一般的な話です)。それはお客様のプライベートを守るためであったり、いつも同じサービスを提供するためであったりととにかくお客様に快適な時間を過ごしてもらうため。感情をほとんど出さないのがトップホテルマンと聞いたことがあります。その印象が強かったので、とても楽しそうに感情を出して接客している涼さんの姿はホテルマンと一致しなかったんです。何かずれているなと。
キッカケは飲み屋だったそうです。そこの大将が感情を出しまくって、お客さんと対等、いやいやむしろ上から目線で楽しそうに仕事をしている姿を目の当たりにしたんですって。ホテルマンは絶対にそんなことはしないので、大将の姿に「あれ?」って思ったんでしょうね。こんなにスタンスが違うのに、お客さんを愉しませている。。。。衝撃というか、こんな道があるのか、と思たんですね。
ちょうどそのころ、ホテルで早期退職者を募っていたのもあり、涼さんは退職します。まずはバーテンとして働き始め、現在のゆくりばへと続きます。
接客業であることは同じなのに、サービスのベクトルが真逆だったんですね。ホテルマンとバーは。それが涼さんには合っていなかった。だから変えた。まとめてしまえばそれだけの事なのですが、シンプルなのも潔しでかっこいい。
お客さんとか友達に言われるんだよ、何で休まないの?って。だってさ、楽しいことしてたら休まないでしょ。
そういう涼さん、とても輝いてました。また飲みに行こっと。
2026.1月末閉店、2月から品川で営業予定
2025年12月に17周年イベントで大盛り上がりだっただろうに、年明け早々Instagramで「閉店」のお知らせ。そんなウソでしょ?この前周年イベントやったばかりだし。たちの悪い冗談じゃないの?と1月15日にお店に伺ったところ……、閉店は本当のことで、「テッテレー(どっきりの音)ってことはないんだよね」と涼さん。あー、本当なんだと膝から崩れ落ちました(気持ちの上でですが)。その日は19:30オープンで1番のりだったものの、あれよあれよとカウンターが埋まっていき、10分後には満席になっていました。
「なんでちとふなでお店を?」と聞けば、「それはね、涼さんがいたからだよ」と話すお店も多い。ちとふなの兄貴としていろんなひとの心をつかんできた彼はちとふなを後にします。いろんなことを考えて、この決断に至ったんでしょう。どうして?どうして?と聞くのも無粋だし、本音は聞かせてもらえないだろう。ああ、それにしてもちとふなは大きな人物を失うんだな、そんなことばかり考えながらオリオンビールを飲んで、泡盛の水割りを飲みました。
もしかしたら沖縄に帰ってしまうのかもしれない、そんなことも考えましたが都内で新しくお店を開くわけで、品川なんて千歳船橋から新宿経由で約40分。羽田空港に向かうときは品川を通るので、飛行機に乗った帰りには涼さんの新しいお店で一杯なんてこともできるわけか。そんなことを思いながらお店を後にしました。迷って迷って注文しなかった絶品の沖縄そば。新しいお店で食べさせてもらおうと思います。
※2月下旬ごろから営業予定のようですが、ばたばたしていることあり、「来るなら4月がいいかも」といわれたので、そのころがおすすめかと。訪れた際には記事を付け加えますね。涼さん、今までいろいろなことにありがとうございました! ではでは!




