インフルエンザが猛威をふるってますね。高熱が出て、ふらふらになって、病院に行くと「インフルエンザですね」といわれ、タミフルなどを処方されます。飲むと、あら不思議、翌日からはいきなり元気になって、もう会社とか学校に行けるんじゃないか?って一瞬悩みますし、近くのコンビニなら大丈夫じゃね?って本気で悩むのですが、「だめでしょ」と家族にたしなめられ、「シュン」とする、そんな病気です。
体調が回復したら、年始、実家に帰ったことを思い出します。「何をしようかなー」「することないなー」「もう明日帰ろうかなー」と途方に暮れる、その感覚が蘇ってくるんです。昔、私もインフルエンザをやりまして、5日間会社を休みました。2日目からは自宅で「時間つぶし」。突然訪れる休暇ほど、することがなくてツマラナイものですよね。暇を持て余した私は、幼いころに夢中になった「プラモデル」を作ったような気がします、たしか。何を作ったのか、ガンダムだったのか、車だったのか、それすら忘れております。
とにかく何がツライと申しますと、高熱でうなされることでもありません。体調が改善したあとに訪れる「することが見つからない休暇」でもありません。つらいのは病院で訪れます。そう、あの魅惑のスティックです。鼻に差し込む、あの検査器具。
え? これを鼻に? え? と思っていると1本差され、もう1本。いっぱんだけじゃなくって2本? にほーーーーーーーん?あ”-----と言いながら2本差された俺。
「おいおい、どんな絵になってるんだー」。さっきまで意識が飛びそうなほど、高熱にやられてたのに、目の前(というか鼻の中?)で繰り広げられる非日常に、緊急事態に、目はぱっちり、意識ばっちりで、自分に突っ込むしかなくなる、あの瞬間でございます。うーとも、あーとも、ガーとも判断がつかない自分の奥底から這い上がってくる声に驚きながら、早く抜いてくれと願い続けること数秒。たぶん、一生で一番長く感じる「数秒」なんでしょうね。
そんな悲劇に会わないためにも、しっかりと「うがい」「手洗い」は欠かさずに。忘れると、「おー、鼻にはこんな長い棒(スティック)が入るんだー」という発見を、身をもってすることになりますのでご注意を。