柊(ひいらぎ)ブレンド

祖師ヶ谷大蔵には素敵な珈琲店があります。そう、ローキートーン珈琲店。以前、チトソシでも取材させてもらいました。記事はこちらです。

めちゃくちゃな数のオリジナルブレンドがあります。ほんとうにめちゃくちゃな数です(笑)。店主の山村さんはいっつもいっつも釜の前にいるイメージです。すごく忙しいだろうに、顔を出すと丁寧にあいさつしてくれます。忙しいのに、見つかると手を止めちゃうから、なるべく見つからないようにしようといつも思ってしまうことはここだけの秘密なんですけどね。

オリジナルブレンドには月替わりのブレンドがあります。今月は「柊」。ネーミングがとてもいいんです。毎月ではないのですが、ボクもときどき月ブレンドを買います。いつもはフレンチブレンドで苦み優先なのですが、たまには苦みではなく酸味も感じてみたいなーなんて思いながらブレンドをジャケ買いします。ジャケ買いは出会いです。そう、それはガチャガチャのようであり、クラスの席替えのようであり、教習所で隣に座る教官のようでもあります。つまり、いい出会いがあるということです(悪いときもあるけどね。最初に教習者に乗ったときの教官が、助手席に座るなり、足をダッシュボードに乗っけて、「さっ、気楽にいってみようよ」とのたまった話はまた今度しますね)。

へぇ、こんな後味のコーヒーがあるんだ、とか。こんなガツン!とくるカフェーもあるのね?なんて今までの人生で初めての味わいと出会うことがあります。人生は出会いです。別れもありますが、やっぱり出会いがあるから人生は楽しい。月替わりブレンドはそんな人生の楽しさも味わせてくれるのです。

まぁ、平たくいいますと今月の柊ブレンドおいしかったよ!ということなのですが、せっかくなので出会いについて書いてみようかと思います。

みなさんは今年どんな出会いがありました?いい出会い?悪い出会い?親友だけど、よくよく考えたら実は今年出会ったんだよねーってひと?いろいろありますよね。

ぼくはチトソシをはじめて実に多くの人と出会いました。出会っていただけた人、ありがとうございました。一番と順番を付けることはできませんが、今も思い起こすと胸がじーんとなる出会いがあります。それはローキートーン珈琲店の山村さんとの出会いです。実はわたくし、チトソシを立ち上げることを心に決めたときに、まず取材をさせてほしいと声をかけたのが山村さんでした。

もう何年前のことなのだろう。考えないと年数が出せないほどに少し昔のことになりました。忙しいなか、手を止めていただき、ぼくの話を聞いてくれて、「検討しますね」と優しく答えてくれた山村さん。数日後にメールでお返事があり、取材させてもらえることに。今でこそ、チトソシのー、とか、チトビアのー、とか名前を出すとわかってくれる人がかなり増えましたが(ありがとうございます!)、当時は立ち上げで「チトソシ? なにそれ?(今でもときどきいわれますが汗)」という状態。そんな山のものとも海のものともわからない弊誌の話を聞いてくれて、協力してくれた山村さん。チトソシが現在あるのは山村さんのおかげだろうなと強く思います。

もう12月も中盤。あっという間に来年が来ちゃいます。ローキートーン珈琲店さんのコーヒーを飲みながら、今年の出会いについて思い出してみる、そんな師走なひとときはいかがですか?

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