本とお酒と珈琲と

祖師ヶ谷大蔵にブックカフェができたんです。本好きな店主がやってらっしゃいます。

本が好きってあまり言えなくなったような気がします。趣味が読書なんですよーというのも聞かないし。なんていったらいいのかな。読書って友達にいうものではないというか、あえてアピールするものでもないし。でも、友達が読んでる本が自分がとても好きな作家だったりするとめちゃくちゃ距離は縮まりますよね。

そう、頭の中を見られるようなそんな感じがしますよね。だから、だれかと「どんな本を読むの?」という会話はよほど親しくないとしないモノではないかと思うのです、ボクは。

で、ブックカフェっていうのは書店とも違う、読書のオアシスだと思っています。店主に話しかければ「こんなのもあるよ」と進めてくれたり、かといって「ずかずか」と入ってくるわけでもなく、本を開くとほっといてくれる。そんな素敵な場所なんですよね。

まったくの他人と読書について話せる唯一の場所、なのかもしれません。さらけ出せるところなんですよね。サイコパスな作品が好きと話してもいいし、メルヘンなストーリーが大好きなんですと話してもいい。背景を気にしなくてもいいというのがとてもいいんです。

ほら、たとえば学校の先生だって猟奇的な作品を好きだとしますよね。そりゃ、人間なんだからそれは当たり前のようにあります。でもね、学校で生徒に話したらどうなりますか?ね、あの先生やべーってなりますよ。

それと、お茶をたてるのが上手で無口な茶道の先生がいたとしますよね。彼女がボーイズラブが好きだとする。でも、茶道の生徒さんに気軽に話せますかね?言えませんよ。

ここで、ブックカフェです。ブックカフェでは絶対に否定されません。だってね、否定しちゃったら居づらくなりますよね。というか二度と訪れないと思います。そもそも読書が好きな人に「読書ジャンルを否定する」人はいませんし。

これって映画好きとも同じことがいえるのかもしれませんね。キミはそのジャンルが好きなんですね、ではこんな猟奇的なストーリーも好きかもしれませんね、というように。

店主さんに「どんな本が好きなんですか」と聞いてみたんです。今はそのおすすめされた本を読み始めています。ふぅーん、こんな作風の話が好きなんだ。そんなことを重いながら読み進める。これってとても楽しい経験です。こんな人なんだな、とか、そんなことを読書しながら思えること。いいですね。

好きなだけ居てもいいです、とおっしゃるので、好きなだけ居てみようかとも思います。ボックス席もありますし、ランチメニューもありますし。それか、自分が全く読んだことのないジャンルでおすすめしてもらうとか。本棚で気になる本を手に取って出会う本もありますが、店主におすすめされて出会う本もある。そんな知り合い方もあるんだと思うとワクワクしますね。

居心地よさそうなボックス席。昼寝しちゃうかも。。。

まずは1冊、読んでみます。それで感想を伝えてみようかと思っています。

話を伺って、店を出て、階段を降りました。そうしたら、こんな看板が。

もう、胸キュンですよ。また来ようって思いました。

ショップ情報はこちらから。

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