焼肉定食800円

祖師ヶ谷大蔵の北の方にある町中華っていえば・・・・、そう「大勝軒」。今日はここでランチしてきました。

入店すると中国料理の出汁とか調味料の香りに包まれます。ふぁ~とした優しい香りが、「あっ、食事だね」と胃を覚醒させます。ぐーとなる「おなか」。わかりやすいことこの上ない。

中国料理のスープのように澄んだ声で「いらっしゃいませ」と迎えられました。とても通る声。これもいいなぁ。年季の入ったホスピタリティを感じさせるというか、無駄のないというか、角の取れた滑らかな金属というか。キンキンしてない、朗らかな声が心に、胃に染み渡ります。

席に着いて、目に飛び込んできたのは「ラーメン550円」。えい!ラーメンにしちゃおう!と思ったのですが、せっかく自転車でここまで来たんだからしばしメニューとにらめっこすることに。2分くらい悩んでもいいよね?なんて感じで(ちなみに、常連さんは席に着くころには注文してますね。餃子+チャーハン、つけ麺が多かった)

とんかつ定食、う、う、惹かれるけど、ここは町中華。中国料理から和食の世界に「こんにちは♪」をしてはいけないような気がしました。スタミナ丼、惹かれる。。。。でも何が入っているのかわからないのが怖い。

もうすぐタイムリミットの2分。カウントダウンが始まります。勝手に私の心の中で。決めたのは焼肉定食。肉という文字が決定打でした。

目の前の七輪で焼肉をじゅーじゅーってわけではないことはじゅーじゅー(重々)わかっているのですが、肉という言葉にときめきを覚えます。

注文から5分で完成。はや!

まずは中華スープが登場、次におしんことどんぶりごはん。「おいおいどれぐらいのごはんが入ってるんだよ!俺は高校生じゃねーぞー!」ってくらいに大盤振る舞いな白米が登場。たぶん軽く2膳分くらい? 驚きに包まれていると本丸の焼肉プレートが登場。

ブロッコリーとトマトと、キャベツにかかったマヨネーズに目はくぎ付け。添え物というよりも主役級の存在感。これはもしかすると 肉 < 野菜 なのではないか?というほどに野菜が多く、体によさそうな定食です。すごい、素敵すぎる。肉と一緒に炒められているタマネギは半玉ぐらいはかるく入っているし、もちろん炒め具合も絶妙だし。すごいコスパ高しな定食です。

まずはブロッコリーから。頬張るほどのサイズで口いっぱいに春の味わいが広がります。キャベツには惜しげもないマヨネーズ。マヨネーズとキャベツと焼肉のタレがマーブルになって混ざっていくともう、これほどまでにごはんが進むものがあるのかというほどのおいしさです。もう、肉は必要ないのでは?というぐらい。

おいおい、俺は食べないのかい?ってちょっといじけた焼肉(豚)をつまんで、口に押し込みます。じわぁ~と甘みが広がるといかではなく、どん!と甘みは口いっぱいに広がりました。タレと脂のハーモニー。もうこの味わいは白米とのマリアージュを求めている、口も、俺も、そして箸先も。焦った箸は強引に白米をつかみ、口に押し込みます。

至福、口福。肉は味わっている途中に、飲み込みたくなってしまう。ごはんがくるからちょっと待ってて!と思いながらも、どんどんノド奥に消えていく。ごはん、肉、タマネギ、キャベツ、マヨネーズ、そしてときどき、おしんこ。そしてまた肉。永遠に続く輪廻転生のよう。

ごはんはたくさんある。そんな慢心がいけなかったんです。肉を追っかける白米、白米におっかける肉のバランスを間違えたことに、焼肉定食とのバトル中盤に気が付きました。しばし、茫然とします。肉は3切れ。ごはんは2口。3と2で数があいません。おいおいどうするんだよ、そんな声が肉サイドから聞こえてきましたので、そいつを口に押し込み、ご飯はステイ。

これで、バランスはとれました。ホッと一息。

久しぶりに我を忘れる定食でした。完食まで10分程度。至福のひとときでした。また町中華を堪能しに行きますね♪
(おすすめの町中華がありましたらお知らせください。よろしくお願いしまーす)

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

目次
閉じる