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蔵吉家

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 「もう30年も打ってるからね」と飄々と語る志賀さん。高校卒業後、進路をどうしようかと父親に相談したところ、「蕎麦が打てるのってかっこよくねえか」といわれ、この道を志したとか。

 「最初は今でいう美食本っていうのかなぁ。それで蕎麦屋の名店を探してね、電話をかけたんだよ。そこは長野のお店だったんだけど、断られちゃってさ。それで、東京で探したんだ」

 今ではお店は無くなってしまったものの、当時は「かんだやぶそば」と肩を並べる名店中の名店「一茶庵」で修行を始めた志賀さん。千葉から通っていたという彼は、始発で店へと向かい、夜遅くまで働く……そんな修行の日々を重ねて、蕎麦打ちの技術を磨いていきました。店を任されるまでになり、2012年に千歳船橋に自分の店を開きました。

 「とにかく早く打てといわれてね」と話しながらもシャシャと蕎麦を切っていく。約20人前の蕎麦を伸して切り終えるまで約10分。当たり前のように、ものすごい速さで仕上げていく志賀さんの蕎麦打ちを見ていると不思議な気持ちになりました。そう、それはまるで、美しく咲く野花のような感じ。無理な力を加えるでもなく、当たり前のように腕を動かし、当たり前のように綺麗に切りそろえられた蕎麦が箱へと収まっていく。無駄というものを探す、そんな無粋なことはせず、ただ自然な美を見せられているような、そんな感覚です。

 ところで蕎麦の実がどんな形で、どんな色をしているかご存知ですか?

 殻は黒く、実は上品な黄緑色をしています。実を割ってみると純白な中心があらわれます。この中心のみ贅沢に使った蕎麦が更級蕎麦といわれているもの。志賀さんの蕎麦打ちの集大成はこの更級蕎麦にあるのかもしれません。レモンやゆず、そして大葉といった季節を代表するエッセンスを加えて、絶品更級蕎麦を食べさせてくれます。初めて訪れたなら、『男は黙ってせいろ』ではなく、変わり種を注文してみてください。のど越しを楽しんだあとにフワッと漂う上品な香りがあなたを虜にするかもしれません。

 初めにご紹介した志賀さんがこの道に入ったキッカケを覚えていますか? 修行の末、彼の蕎麦を食べてお父さんがどんなことを話してくれたか、それは志賀さんに聞いてみてくださいね。

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