ミルフィーユ ラザーニャ

オステリア・モンテのラザーニャ。

テイクアウトして家に着いたら、自転車で5分の距離なのに、出来立てホカホカで。お皿に移し替えるときに、チーズはとろーって糸を引くし。自家製のミートソースの酸味とうまみが部屋いっぱいに広がりました(香りだけね)。夕方だったんですけど、太陽の赤さを見て、トマトを思い出すほどに。部屋中にうま味という、うま味が広がっていく感じ。

撮影なんてさ適当にしてさ、さっさと食べちゃいなよ。

そんな風にラザーニャに言われているような気がして、適当にささっと切り上げちゃいました。フォークを垂直に立てて、なるべく崩れないように入れていくのに、柔らかいからフォークの歯がラザーニャに入ったことに気が付いていないようで、お皿から上がった「かちゃ」という音で、切れていることに気が付くほどに、パスタは柔らかくて、やわらかくて。湯葉が嫉妬するほどに、肉とトマトのうまみでトロトロになっていて、どこからがパスタで、どこからがトマトソースなのかも、付き合いたての男女のように、ほどくのが面倒なほどに手をつないでいました(ほどく必要なないんですけどね)。

口に入れます。

目をつぶっちゃうほどのうまみ。噛みたくないけど、噛んだあとに出てくるおいしさの広がりはものすごくて。噛んだらなくなってしまうのに、おいしいから噛んでしまう。そんな究極のシーソーを繰り返して、飲み込んでいく。まだ口にいてほしいのに、ね。

刹那なおいしさ。

お店でなくてもここまでおいしい料理が楽しめる。これはやっぱり地元だからできることですね。電話して受け取り時間を相談して、自転車で受け取りに行く。自分の好きなワインを用意して。美味しかったな。1600円か、ちょっと高いなって思った自分に言ってやりたい。こんなにおいしいラザーニャ、この値段で食べられるのはなかなかないよーって。

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